日本無線
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種類 | 株式会社 | ||
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市場情報 |
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略称 | JRC | ||
本社所在地 | 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル | ||
設立 | 1949年10月1日 | ||
業種 | 電気機器 | ||
代表者 | 代表取締役社長 諏訪頼久 | ||
資本金 | 147億400万円 | ||
従業員数 | 単独:2,925人、連結:3,766人 | ||
決算期 | 3月 | ||
主要株主 | 日清紡績 | ||
外部リンク | http://www.jrc.co.jp/ | ||
日本無線株式会社(にほんむせん-、Japan Radio Co,.Ltd.、通称JRC Nihon Musen Co,. Ltd.、略称JRC)は、東京都三鷹市に本店を、東京都新宿区に本社を置く産業用、公共用無線通信システムを製造・販売するメーカー。2005年で90周年になる。
目次 |
[編集] 沿革
第二次世界大戦終戦前までは主に無線通信機器の軍需財閥として著名。財閥としては中島飛行機や日立・日産グループなどと並び称される位置にあった。戦後は財閥解体のあおりで、東京都の日本無線、長野県の長野工場は長野日本無線に、上田工場は上田日本無線に、諏訪工場は諏訪日本無線として独立。諏訪日本無線は現存しない。
戦後の荒廃のなか、軍事技術の民間への転用を推進。当時、日経連会長でもあった櫻田武が率いる日清紡績の支援を受けて企業としての建て直しを図る。同時期に、技術部長をしていた中島茂博士のリーダーシップのもとで、超音波診断装置をはじめて開発したのも同社である(後に医療機器部門は子会社(現在のアロカ)として独立)。無線通信機器の老舗で、官公庁、船舶関連向けに強い。
[編集] 特徴
赤地に金枠・「JRC」の金文字のエンブレムで知られる。アマチュア無線家達からは“赤バッジ”の愛称で呼ばれ、機器は高級感と信頼性から憧れの的であったが、 2002年1月に、アマチュア無線向けトランシーバーの販売が完了。また2007年1月に受信機の販売も完了し、事実上アマチュア無線機からは撤退。唯一のアマチュア無線向けの販売商品は、リニアアンプのみとなった。
[編集] 携帯電話事業
1985年頃から2002年頃にかけて、NTT及び事業譲渡したNTTドコモ向けに自動車電話や携帯電話端末を供給していた。メーカー記号は会社の略称の「JRC」より「R」を使用していた。事業初期より参入し、アルファベット1文字のメーカー記号及びムーバを名乗る事が出来る特権を得ていた。2001年に発売されたR691i GEOFREEはドコモ初の防水性能端末であった。また、セルラー・IDO(現在のau)向けにも、1996年に端末を供給している。現在は携帯電話端末事業からは撤退している。 撤退理由には総計3万台程度しか本体が売れなかったためにドコモと折り合いがつかなかった言われている。
また、携帯電話基地局用として移動体通信用アンプ、かつての高性能アナログ電話基地局用、現在の超低ノイズのデジタル電話基地局用をリリースしている。
PHSでも端末を供給し、アステルグループ向けに事業開始の1995年より、端末を供給していた。アステルのAJ-51は唯一のドットi対応機であった。アステルグループの事業縮小に伴いAJ-51を最後に、供給を終了している。2003年のAH-J3001V・AH-J3002V(AirH"Phone、通称味ぽん)より、DDIポケット(現在のウィルコム)に端末を供給開始、現在はウィルコム向けのみ供給している。PHSのメーカー記号は頭文字の「J」である。
[編集] 供給した端末
[編集] NTTドコモ
- ショルダーホン100形
- 1985年9月18日発売、幅220mm×高さ190mm×奥行き55mm、3000g
- ムーバR(TZ-804)
- 1993年4月発売、幅45mm×高さ162mm×奥行き24mm、240g
- ムーバRII前期型(TZ-805)
- 1994年4月発売、幅42mm×高さ161mm×奥行き27mm、240g
- ムーバRII後期型(TZ-805)
- 199?年?月発売、幅42mm×高さ161mm×奥行き29mm、270g
- R101 HYPER
- 1996年9月発売、幅41mm×高さ145mm×奥行き25mm、140g
- R203 HYPER
- 1997年8月発売、幅41mm×高さ145mm×奥行き25mm、125g
- R206 HYPER
- 1998年7月17日発売、幅41mm×高さ125mm×奥行き22mm、87g
- R207 HYPER
- 1999年1月14日発売、幅41mm×高さ125mm×奥行き20mm、77g
- R208 HYPER
- 1999年11月12日発売、幅39mm×高さ123mm×奥行き17mm、68g
- R209i HYPER
- 2000年10月20日発売、幅39mm×高さ123mm×奥行き15mm、63g
- R691i GEOFREE
- 2001年2月23日発売、幅48mm×高さ130mm×奥行き20mm、99g
- R211i
- 2002年3月14日発売、幅42mm×高さ129mm×奥行き18mm、77g
- R692i GEOFREEII
- 2002年8月5日発売、幅52mm×高さ135mm×奥行き23mm、120g
[編集] au
- T213
- 1996年2月1日発売、幅52mm×高さ125mm×奥行き26mm、165g
[編集] アステル
- A111
- 1995年10月発売、幅43mm×高さ115mm×奥行き25mm、120g
- A112
- 1996年5月発売、幅43mm×高さ115mm×奥行き25mm、125g
- A211
- 1996年12月発売、幅40mm×高さ115mm×奥行き23mm、97g
- AJ-05
- 1997年7月発売、幅44mm×高さ95mm×奥行き19.4mm、77g
- AJ-15
- 1997年11月14日発売、幅44mm×高さ95mm×奥行き19.4mm、77g
- AJ-25
- 1998年10月6日発売、幅44mm×高さ95mm×奥行き15.9mm、66.5g
- AJ-32
- 1999年7月17日発売、幅41mm×高さ122mm×奥行き15.9mm、70g
- AJ-33
- 2000年2月11日発売、幅41mm×高さ122mm×奥行き15.9mm、70g
- AJ-35
- 2000年4月13日発売、幅41mm×高さ122mm×奥行き15.9mm、74g
- AJ-51
- 2000年12月15日発売、幅43mm×高さ129mm×奥行き16.5mm、76g
[編集] ウィルコム
- AH-J3001V
- 2003年4月1日発売、幅49mm×高さ94.5mm×奥行き24.5mm、93g
- AH-J3002V
- 2003年4月1日発売、幅49mm×高さ94.5mm×奥行き24.5mm、96g
- AH-J3003S
- 2004年7月15日発売、幅44mm×高さ129mm×奥行き16.5mm、79g
- WX310J
- 2006年1月18日発売、幅53mm×高さ119mm×奥行き16.5mm、113g
- WX220J
- 2007年1月25日発売、幅44mm×高さ129mm×奥行き16mm、79g
- WX321J
- 2007年2月15日発売、幅51mm×高さ120mm×奥行き16mm、120g
[編集] 主な商品
- MCA無線電話装置
- 業務用無線電話装置
- 簡易無線電話装置
- テレビ/ラジオ放送装置
- コミュニティ放送装置
- 海事衛星船舶地球局装置
- 商船用無線電話装置
- 漁船用無線電話装置
- 非常用位置指示無線標識装置
- アマチュア無線リニアアンプ
- レーダー
- アメダス
- 携帯電話
- PHS他
- 移動体通信機器用測定器
- 半導体素子 - 特にオペアンプ4558の互換品「JRC 4558D」が、オーディオ製品に多用された事で知られる。
- 音響設備(ホール・ホテル宴会場・会議場拡声設備):ホール音響設備メーカーの老舗。
皇室が初めて導入したステレオ設備はJRC製であった。
- コラム型スピーカー(トーンゾイレ:ラインアレイスピーカーのはしり)
- 同時通訳装置(国産では最大の納入実績を誇る)
- ダム制御設備(ダムコン)
- 防災情報システム(砂防・火山・河川テレメータシステム)
- トンネル内ラジオ再放送システム(ラジ再)
- 二輪車用ETC