文化資本
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文化資本(ぶんかしほん)とは、各家庭がもつ文化的能力や文化的財が合わさったもの。ピエール・ブルデューにより提唱された。
- 「客体化された資本」(家庭の中にある文化的なもの、本、楽器、美術・骨董品、蔵書等)、
- 「制度化された資本」(親の「学歴」、各種「教育資格」)、
- 「身体化された資本」(ハビトゥス;慣習行動を生み出す諸性向、「構え」「ふるまい」)
- の3つの客体がある。
文化資本において、3つの形態は、随時別のものに転化する。
(例)
- 本に囲まれた家庭の子どもは自ずと本好きになる。
- 文化資本が豊富であればあるほど、学校教育と親和的で、学業達成率が高くなる。
[編集] 関連項目
- ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)
- ハビトゥス
- 内田樹『街場の現代思想』(NTT出版, 2004年)