揚げパン
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揚げパンはパン生地を油で揚げた料理。強力粉の生地を揚げたものと、焼いたパンを揚げたものとがある。日本ではパン生地を揚げた料理もパンの仲間とされるが、英語圏や中国語圏などではパンの種類に数えない地域もある。
[編集] 概要
生地を揚げるタイプでは、チューブのようなものから油の中へ搾り出すものが各国にあり、この製法では棒状になる。中国の油条や、スペインや中南米のチュロスなどがこれにあたる。成形したパン生地を揚げるものとしてはカレーパンやロシアのピロシキなどがあげられる。ドーナツのうち、イーストドーナツについては揚げパンの一種といえる。
[編集] 給食としての普及
日本では焼いたパンを揚げた、揚げパンはかつて子供に人気の給食メニューであった。コッペパンを油で揚げたものに砂糖をまぶしつけてあり、シナモンなどで香りをつけたものや黄粉、ココアパウダーを塗したものもあった。最近の給食ではアーモンドを砕いた粉をまぶしてある物が一般的である。栄養的にはカロリーが非常に高い食品であり、戦後、なんとか児童らの栄養状態を安価に引き上げようと模索したあとが伺える。ある年代にとってはミルメークなどと並んで懐かしいメニューである。
[編集] その他の用法
また、小さな賽の目に切ったパンを揚げたものをクルトンといい、スープの浮き実にする。