持明院基家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
持明院基家 （じみょういん もといえ、 長承元年（1132年） - 建保2年2月26日（1214年））は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公卿。大蔵卿持明院通基の三男。母は大蔵卿源師隆の娘。正二位、権中納言。子女に基宗、保家、基氏、陳子（北白河院）、西園寺実宗室ら。
父の通基より持明院第（祖父の基頼が創建）と持明院の家号を継承する。久安元年（1145年）11月叙爵。能登守、美作守、左近中将などを歴任した後、承安2年（1172年）正月従三位に叙された。更に寿永元年（1182年）10月参議に任ぜられる。平頼盛の娘を妻とし、守貞親王の乳母人となってその養育に当たっていたが、寿永2年（1183年）に親王が平家一門に伴われて都落ちした際には供奉せず都に留まる。程なくして、源義仲上京による政治的混乱を避けるため、舅の頼盛や甥の一条能保の後を追って関東に亡命した。
義仲、平家が滅亡した後には再度都に戻り、妻とともに西海から戻った親王に再び仕える。持明院第を親王の居所として提供し、また娘の陳子をその妃とした。最終的に正二位まで昇り、建仁元年（1201年）に出家して引退（法名は真智）。建保2年2月26日、83歳で没した。
その死から七年の後、陳子が生んだ茂仁王が後堀河天皇として即位した。このため基家の子孫は堂上家の持明院家として発展し、園家や壬生家、大沢氏などの支流ともども繁栄した。
 |
この「持明院基家」は、人物に関する書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています（ウィキプロジェクト 人物伝）。 |
