抗真菌薬
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抗真菌薬(こうしんきんやく、英:antifungal drug)とは、真菌の生育を阻害する抗生物質の総称である。真菌症の治療や、農薬として用いられる。細胞膜を阻害するポリエン系薬剤、エルゴステロール生合成を阻害するアゾール系薬剤、細胞壁合成を阻害するキャンディン系薬剤、DNA合成を阻害するピリミジン系薬剤などがある。真菌に対して選択毒性を示す薬剤は真正細菌に対して選択毒性を示す薬剤よりも少ない。この理由として真菌は動物と同じく真核生物に属しており、真正細菌と比較すると動物細胞に類似することが挙げられる。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018