復活 (コンピュータゲーム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
復活とは、主にアクションゲームやシューティングゲームなどにおいて、敵に接触する、攻撃を受けるなどでミスしてしまったときに、残機が残っている場合に行われるリスタートの一般的な俗称である。また、このリスタートでミス前の状態に態勢を立て直した場合にも同じ言葉が使われる。
ゲームに採用されている一般的な復活方式には以下の二つがある。
目次 |
[編集] 戻り復活
ミスした際、ゲームの進行がいったんストップ。一定の中継ポイント、またはステージ開始時まで戻されてゲームが再スタートとなる。これは俗に戻り復活と呼ばれる。
自機がパワーアップするゲームの場合はそれまでのパワーアップのほとんど、または全てを剥奪されてしまうことが多く、初期状態とパワーアップ状態の差が激しいゲームでは十分なパワーアップがされていない状態での突破には最小限の動きで的確に敵を破壊することが望まれ、突破口の模索の果ての袋小路となることも多い。ゲームを再び有利な状態で進めるように再復帰するまでの流れをパターン化したものは復活パターンと呼ばれ、自機の非常に強力なパワーアップを導入した『グラディウス』において確立された[1]。
戻り復活のゲームの場合、ミスした地点から再スタート地点の間で高い得点が得られる場所を探し残機数が0となるまでわざとミスをすることもある。これは残機潰しと呼ばれ、残機ボーナス(クリア時点での残機数による得点ボーナス)の無い、または少ないゲームでハイスコアを狙うための手段としてよく行われる。
[編集] その場復活
ミスした際にゲームの進行状況が巻き戻されることなく、その場、もしくは初期位置に自機が出現、そのまま操作できるようになる復活方式は、俗にその場復活と呼ばれる。その中でも、一旦ゲームが停止して操作可能になると同時にゲームの進行が再び始まる形式と、そのまま進行が続いた状態で復活する形式がある。
この場合、一定時間の無敵状態が付加されることが多い。自機のパワーアップがアイテム取得による蓄積型の場合は、パワーアップ状態が(一部を無くした状態で)継続される、またはアイテムがばら撒かれた状態となる場合もまた多い(これがない場合、残機がいくらあっても意味がない一機ゲーなどと呼ばれることが多い)。敵ボスなどダメージ状況が継続される場合がほとんどで、残機によるゴリ押し戦法を取ることもできる。
90年代初頭までのシューティングゲームは戻り復活方式を採用した作品が多かったが、ある時期から一転して縦スクロールシューティングを中心にその場復活方式がスタンダードへと転換した。そのルーツは『ソニックウィングス』にあるとされている[要出典]。