平親範
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平 親範（たいら の ちかのり、保延3年（1137年） - 承久2年9月28日（1220年10月25日））は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公卿。桓武平氏高棟王流。父は右大弁平範家。母は中納言藤原清隆女。子に平基親・平信親・仙範（延暦寺少僧都）らがいた。また『平家物語』巻10によれば平重衡妻になった娘がいたとされる。毘沙門堂民部入道と呼ばれた。
初め鳥羽院判官代になり、久安元年（1145年）蔵人になる。その後、右少弁・皇后宮大進・右中弁などを経て、長寛元年（1163年）蔵人頭になる。長寛3年（1165年）、正四位下参議になり、仁安元年（1166年）讃岐権守を兼任。仁安3年（1168年）には従三位に叙せられる。承安元年（1171年）正三位民部卿になる。承安4年（1174年）6月に出家して法名を円智とし、大原極楽坊に隠棲した。出家後は、父範家が伏見に建立した護法寺を、大原に再建したが、建久6年（1195年）これを出雲寺の地に移し、更に平等寺（葛原親王が建立）と尊重寺（平親信が建立）を合併させた。これがのちの毘沙門堂である。承久2年（1220年）9月28日、84歳で薨去。死後、正一位左大臣を追贈された。
