平基親
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
平 基親（たいら の もとちか、仁平元年（1151年）－没年不詳）は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公卿。『官職秘抄』の編集者。民部卿平親範の子。母は若狭守高階泰重女。子に親守・親房・親長らがある。
保元3年（1158年）正月、蔵人所雑色から蔵人に補任され、次いで叙爵。同年4月に出雲守に任ぜられた。永暦元年（1160年）従五位上に叙される。仁安2年（1167年）勘解由次官に任ぜられ、仁安3年（1168年）正五位下に昇叙される。承安2年（1172年）中宮大進を兼ね、安元元年（1175年）蔵人を兼ねる。治承3年（1179年）右少弁になったが、同年11月の平清盛のクーデター（治承三年の政変）によって解官された。寿永2年（1183年）右少弁に復任。翌年の元暦元年（1184年）に左少弁に転任。文治元年（1185年）12月、権右中弁に任ぜられる。文治2年（1186年）2月に従四位下に昇叙。文治3年（1187年）に修理右宮城使になる。文治4年（1188年）正月に従四位上に叙され、同年7月右大弁になる。文治5年（1189年）正月に正四位下に叙され、同年7月左大弁となる。文治6年（1190年）10月、従三位兵部卿に叙任された。建永元年（1206年）に出家。法然に帰依し、毎日念仏を五万遍唱えたという。
[編集] 参考文献
[編集] 関連項目
- 守覚法親王：『官職秘抄』は彼のために書かれたといわれる。
