平気法
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平気法(へいきほう)とは、二十四節気を配置する方法の一つである。節気間の時間が均等であることからこの名があり、恒気法(こうきほう)ともいう。黄道を24分割する定気法が空間分割法とも呼ばれることに対し、平気法は時間分割法とも呼ばれる。
冬至から翌年の冬至までの時間を24等分して導き出す。こうして導き出された約15日ごとの分点に節気と中気を交互に配した。そして、基点である冬至を11月に固定して各月には必ず中気が含まれることとし、中気を含まない月ができるとそれを閏月とした。
中国暦では清の時憲暦に至るまで、日本の暦では天保暦に至るまで、いずれも平気法が用いられた。隋の劉焯は平気法は実際の太陽の運行と合致せず非合理的として定気法を提唱したが、実施されることはなかった。
二十四節気の目的は、旧暦における置閏(12朔望月と1太陽年とのずれを補うための閏月の挿入タイミングの決定)のためであるため、1太陽年(≒冬至~翌冬至)という時間を平均するのが本来であり、天保暦による定気法の採用を改悪という専門家もいる。定気法では発生する旧暦2033年問題は、平気法では起こらない。
参考までに、2008年の二十四節気について、定気法と平気法による日時を一覧にした。(計算の基点である2007年の冬至も掲載した)
2008年の二十四節気日時(時刻は日本中央標準時)
二十四節気 | 定気法 | 平気法 |
---|---|---|
冬至 | 2007年12月22日15:08 | 2007年12月22日15:08 |
小寒 | 2008年1月6日08:25 | 2008年1月6日20:22 |
大寒 | 1月21日1:44 | 1月22日01:37 |
立春 | 2月4日20:00 | 2月6日06:52 |
雨水 | 2月19日15:50 | 2月21日12:07 |
啓蟄 | 3月5日13:59 | 3月7日17:22 |
春分 | 3月20日14:48 | 3月22日22:37 |
清明 | 4月4日18:46 | 4月7日03:51 |
穀雨 | 4月20日01:51 | 4月22日09:06 |
立夏 | 5月5日12:03 | 5月7日14:21 |
小満 | 5月21日01:01 | 5月22日19:36 |
芒種 | 6月5日16:12 | 6月7日00:51 |
夏至 | 6月21日08:59 | 6月22日06:06 |
小暑 | 7月7日02:27 | 7月7日11:20 |
大暑 | 7月22日19:55 | 7月22日16:35 |
立秋 | 8月7日12:16 | 8月6日21:50 |
処暑 | 8月23日3:02 | 8月22日03:05 |
白露 | 9月7日15:14 | 9月6日08:20 |
秋分 | 9月23日00:45 | 9月21日13:35 |
寒露 | 10月8日06:57 | 10月6日18:49 |
霜降 | 10月23日10:09 | 10月22日00:04 |
立冬 | 11月7日10:11 | 11月6日05:19 |
小雪 | 11月22日07:44 | 11月21日10:34 |
大雪 | 12月7日03:02 | 12月6日15:49 |
冬至 | 12月21日21:04 | 12月21日21:04 |