平井一夫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
平井一夫(ひらいかずお)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の最高経営責任者(CEO)である。2007年6月19日に、久夛良木健代表取締役会長兼グループCEOが名誉会長に退き、後任として就任した。海外では「Kaz」の通称がある。
[編集] 人物
北米での経験が長く、流暢な英語を話す。裕福な銀行家の家庭に生まれた。父親の転勤に付き添ってアメリカ・カナダなどに住んでいたことがあり、この経験が国際的な仕事に役立ったと述べている。
ゲームをするのは1週間に4、5時間である[1]。
プレステの父と呼ばれる久夛良木の後任だけに、何かと比較されることが多い。
久多良木が「PS3はゲーム機ではない」と述べたのに対し、平井はゲーム機だと明言している。また、久多良木が世界各地の支社に自ら指示していたのに対し、平井は各自の独立性を高める方向性を打ち出している[2]。
ソニー本社のハワード・ストリンガー会長は、平井の就任時に「北米での経験と手腕を活かし、SCEをさらに発展させ、新たな次元へと導くと確信する」と述べた。
[編集] 経歴
- 1964年 - 東京都に生まれる。
- 1984年 - 国際基督教大学教養学部卒業。
- 1984年 - CBS・ソニーレコード(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)に入社。
- 1995年 - SCEIのアメリカ子会社であるSony Computer Entertainment Americaに入社。
- 1996年 - 上級副社長兼最高執行責任者(COO)就任。
- 1997年 - SCEI執行役員就任。
- 1999年4月 - SCEA社長兼COO就任。
- 2003年 - SCEA社長兼CEO就任。
- 2007年 - SCEI代表取締役会長兼グループCEO就任。
[編集] 脚注
- ^ プレイステーション 3はまだまだ発展途上の前の段階、必ず大きく飛躍できる(3/3)、2007年9月3日、ITmedia
- ^ Engadgetインタビュー:SCEグループCEO平井一夫・SCEAジャック・トレットン (後編)、2007年7月15日、Engadge