常陸坊海尊
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常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん、生没年未詳)は、『源平盛衰記』、『義経記』、『平家物語』にその名が見える伝説の人物で、園城寺または比叡山の僧であったとされる。
源義経の家来となった後、武蔵坊弁慶らとともに義経一行と都落ちに同行し、義経の最後の場所である奥州平泉の藤原泰衡の軍勢と戦った衣川の合戦では、源義経の家来数名と共に山寺を拝みに出ていた為生き延びたと言われている。その後、海尊が不老不死の身となり(400年位生きていたとも伝えられている。生没年は不明。)源平合戦や義経伝説を見てきたように語っていたと伝えられている。 江戸時代初期に残夢という老人が源平合戦を語っていたのを人々が海尊だと信じていた、と『本朝神社考』に林羅山が書いている。