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四代目市川 團十郎（よんだいめ いちかわ だんじゅうろう、正徳元年（1711年） - 安永7年2月25日（1778年3月23日）は、江戸の歌舞伎役者。屋号成田屋。俳名は海丸、五粒、三升、柏莚。紋は三升。通称「木場の親玉」。
芝居茶屋の和泉屋勘十郎の次男、実は二代目市川團十郎の実の子ともいわれている。 1714年に初代松本幸四郎の養子になり、1720年11月に松本七蔵の名で初舞台を踏む。女形を演じたとされる、その後立役に転じ、1735年11月に二代目松本幸四郎を襲名。1754年11月に2代目の養子になり四代目市川團十郎を襲名。1770年11月に実の子の三代目松本幸四郎に團十郎を譲り、自らは幸四郎に復名した。1772年に三代目市川海老蔵と改名。1776年7月の市村座の千秋楽での松王丸を演出を最後に引退し深川木場の自宅を「修行講」と称し演技の研究会を発足し後進の指導に力を注いだ。
家の芸である荒事よりも、景清、松王、工藤、師宣などの実悪を得意とするなど、歴代の團十郎のなかでは異彩を放っている。特に景清は4代目の当たり役で、それまでの単純明快な荒事に陰鬱な悪の味を加えることで、新しい歌舞伎の演技を創造した。歌舞伎十八番の『解脱』『景清』は四代目の初演によるものである。また女形をよくするなど芸域も広かった。 享年68。
市川團十郎
松本幸四郎
