山陽丸 (特設水上機母艦)
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山陽丸（さんようまる）は、大阪商船の所有した畿内丸型貨物船の6隻のうちの1隻。1930年に三菱長崎で建造された北米向け高速大型貨物船。1941年8月に徴用、改装工事を受け特設水上機母艦となる。神川丸、相良丸と共に第2航空戦隊を編成、緒戦のインドネシア方面の各上陸作戦を支援した。米軍がガダルカナル島に上陸すると本船もソロモン方面へ進出、ショートランドを拠点にガダルカナル作戦を支援した。1943年10月に特設運送艦に変更となり1944年5月に雷撃を受け戦没している。
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[編集] 要目
- 総トン数：8,360総トン
- 速力：18kt
- 航空機（常用＋補用）：零式水偵2+1機 零式水観6+2機(カタパルト1基)
[編集] 船歴
- 1930年10月30日、三菱長崎で竣工。大阪商船所属
- 1941年8月佐世保で改装工事
- 8月15日、特設水上機母艦になる
- 開戦後はリンガエン上陸作戦支援、ダバオ攻略作戦などに参加
- 1942年8月 ショートランド方面へ進出、ガダルカナル島への作戦を支援
- 11月21日、ショートランド付近でアメリカ潜水艦スティングレイ(SS-186)の雷撃を受け損傷、内地へ帰還し修理
- 1943年10月1日、特設運送艦（雑用）となる
- 1944年5月26日、セレベス海で米潜キャブリラ(SS-288)の雷撃を受け戦没
- 7月10日徴用解除
[編集] 参考文献
- 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第4巻 空母Ⅱ』（光人社、1989年） ISBN 4769804547
