山形鉄道フラワー長井線
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フラワー長井線(ふらわーながいせん)は、山形県南陽市の赤湯駅から西置賜郡白鷹町の荒砥駅に至る山形鉄道が運営する鉄道路線。旧国鉄特定地方交通線(長井線)を引き継いだ路線である。
目次 |
[編集] 路線データ
- 管轄(事業種別):山形鉄道(第一種鉄道事業者)
- 区間・路線距離(営業キロ):赤湯~荒砥 30.5km
- 軌間:1067mm
- 駅数:17駅(起終点駅含む)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:特殊自動閉塞式(赤外線通信方式電子符号照査式)
- 運転指令所:荒砥運転所CTCセンター
[編集] 運行形態
ワンマン運転(朝、夕時は車掌同乗)の各駅停車が線内折り返し運転され、1~2時間に1本運行されている。ワンマン運転時は複数車両連結の運転であっても進行方向側の先頭車両にのみしか乗車できない。赤湯~荒砥間の所要時間は約1時間である。
[編集] 使用車両
- YR-880形
詳細は山形鉄道#車両を参照。
[編集] 歴史
置賜地方の交通改善のため、軽便鉄道規格で敷設された路線である。長井軽便線(ながいけいべんせん)として1913年に一部開業し、長井線と改称後の1922年に全通した。同年制定された改正鉄道敷設法には、荒砥から左沢線の左沢に至る鉄道(別表第25号)が計画されたが、実現しなかった。
国鉄再建法施行により1986年に第3次特定地方交通線に指定され、東日本旅客鉄道(JR東日本)に承継された後、1988年に山形鉄道に転換された。
- 1913年(大正2年)10月26日 【開業】長井軽便線赤湯~梨郷間(6.9km) 【駅新設】宮内町、梨郷
- 1914年(大正3年)11月15日 【延伸開業】梨郷~長井間(11.4km) 【駅新設】西大塚、今泉、時庭、長井
- 1922年(大正11年)9月2日 【線名改称】長井線(軽便鉄道法廃止による)
- 1922年(大正11年)12月11日 【延伸開業】長井~鮎貝間(9.7km) 【駅新設】羽前成田、蚕桑、鮎貝
- 1923年(大正12年)4月22日 【延伸開業・全通】鮎貝~荒砥間(2.6km) 【駅新設】荒砥
- 1959年(昭和34年)6月1日 【駅新設】西宮内
- 1960年(昭和35年)5月20日 【駅新設】南長井
- 1981年(昭和56年)3月10日 【貨物営業廃止】長井~荒砥間
- 1982年(昭和57年)11月15日 【貨物営業廃止】今泉~長井間
- 1986年(昭和61年)10月28日 【廃止承認】第3次特定地方交通線
- 1987年(昭和62年)4月1日 【承継】東日本旅客鉄道 【貨物営業廃止】赤湯~今泉間(全線貨物営業廃止)
- 1988年(昭和63年)10月25日 【路線廃止】長井線(-30.6km)【路線開業】山形鉄道フラワー長井線(30.5km) 【駅新設】南陽市役所 【駅名改称】宮内町→宮内、西宮内→おりはた
- 1989年(平成元年)12月16日 【駅新設】白兎
- 1997年(平成9年)10月23日 列車集中制御装置(CTC)導入
- 2002年(平成14年)6月9日 【駅新設】あやめ公園
- 2007年(平成19年)10月13日 【駅新設】四季の郷
[編集] 駅一覧・接続路線
- 括弧内の駅名は転換前の旧駅名。*印は転換時(後)に設置された駅
- #印は行き違い可能駅
駅名 | 営業キロ | 接続路線・備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
赤湯駅 | 0.0 | 東日本旅客鉄道:奥羽本線(山形線)・山形新幹線 | 山形県 | 南陽市 |
南陽市役所駅* | 0.9 | |||
宮内駅(宮内町駅)# | 3.0 | |||
おりはた駅(西宮内駅) | 4.4 | |||
梨郷駅 | 6.8 | |||
西大塚駅 | 10.3 | 東置賜郡川西町 | ||
今泉駅# | 12.2 | 東日本旅客鉄道:米坂線 | 長井市 | |
時庭駅 | 14.9 | |||
南長井駅 | 17.3 | |||
長井駅# | 18.3 | (山形鉄道本社所在駅) | ||
あやめ公園駅* | 19.1 | |||
羽前成田駅 | 21.0 | |||
白兎駅* | 23.2 | |||
蚕桑駅 | 24.6 | 西置賜郡白鷹町 | ||
鮎貝駅 | 27.9 | |||
四季の郷駅* | 28.6 | |||
荒砥駅 | 30.5 | (車両基地所在駅) |