少年進化論
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『少年進化論』(しょうねんしんかろん)は、くさなぎ俊祈の漫画作品である。「コミックPocke」で連載後、『少年進化論plus』として名前を変え「COMIC Crimson」で連載、そして休刊に伴い現在「マーガレット」で連載中。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] ストーリー
主人公・藤崎砂名の父親・麻生水城は29歳なのに16歳と偽っている超人気アイドル。 テレビでは愛されキャラだが、家に帰るとわがままし放題。 砂名は顔がそっくりな事を利用され、仕事をかわりに行かされたりなど苦労が絶えない。
そんな親子の愛情を描いたストーリー
[編集] キャラクター
- 藤崎砂名(ふじさきさな)(声:緒方恵美)
- 主人公。人気アイドル麻生水城の隠し子。現在14才の中学二年生。料理が得意だが、極度の音痴である。父親である麻生と非常に似た風貌を持つ為、眼鏡で顔を隠している。同じ顔にも関わらず父とは違い何の才能もない自分に非常にコンプレックスを抱いている気弱な少年。
- 唯我独尊な父に振り回されながら様々な困難や壁にぶつかっている。
- アイドルの泉志穂とは恋人の関係にあるが、奥手の為なかなか進展せずすれ違いが絶えない。
- 名前の由来は「砂一つ一つにも名前があるんだよ」という実母「麻生水城」の言葉から付けられている。
- 藤崎直樹 / 麻生水城(ふじさきなおき / あそうみずき)(声:石田彰)
- 世界的アイドルの顔を持つ三十路寸前の砂名の父親。芸名は「麻生水城」で、中学生の様な童顔の持ち主で、年齢は16歳と偽って活動している。
- 砂名とは正反対な性格で、家庭内暴力ともとれる言動で息子である砂名とスキンシップ?を取っている。
- 口が悪い為、砂名とはすれ違いが絶えず喧嘩ばかりだが誰よりも砂名を大切にしており、その溺愛っぷりは周りに「超親バカ」と称される程。(砂名にはなかなか伝わらない)
- また女性で愛しているのは砂名の母親の「麻生水城」だけである。
- その証拠に杉野が「直樹は砂名と水城が幸せなら本当に死ぬことも出来る」と言っている。
- 杉野禎人(すぎのよしひと)(声:成田剣)
- 直樹の中学時代からの友人で、現在は麻生水城のマネージャー。29歳。既婚者。世話焼きの心配性で、いつも藤崎家の問題に巻き込まれている。砂名が産まれた当初は直樹に変わって面倒を見たり、アドバイスを与えたりと藤崎家にとってはなくてはならない存在。
- 直樹の精神的支柱で、一時期マネージャー解任騒動があった時は(不本意であったとはいえ)直樹を苦しめた。
- マネージャー復帰後は直樹のワガママに付き合わされつつも現在の状況が大切らしい。
- 泉志穂(いずみしほ)(声:水樹奈々)
- アイドルであり砂名の恋人。年齢は明かされていないが砂名と同い年かそれ以上であると思われる。
- 歌手としての評価は高いらしいが、女優としての才能は皆無に近い(セリフは棒読み)。
- 地味で引っ込み思案な上、砂名とデートしている所を週刊誌に撮られてしまい、麻生水城と付き合っていると噂になり業界内でも女性タレントから執拗な嫌がらせを受けている。それでも仕事への熱意は確かにある。
- 志度幹也に好意を寄せられている。
- 麻生水城(あそうみずき)
- 砂名の母親。現在は精神を患い入院中。
- 沢木に好意を抱いていたが、彼がそっけないのであてつけの為に家出をしていた直樹を拾い同棲する事に。
- しかし直樹と一緒にいることを見せつけても沢木からは何の反応もないため、ある日直樹に当たってしまう。その時に思わずひどい言葉を言ってしまい、それが原因で直樹が手首を切ってしまう。それを目の当たりにして、彼女は精神を壊してしまう。
- 入院中に砂名を出産した為、彼女は自身に息子がいる事を知らない。また見舞いに来る少年を直樹だと思っている。
- 芹架(せりか)(声:関俊彦)
- かつての水城のマネージャーであり、現在は志度のマネージャー。裏方とは思えない程のホストの様な派手な格好をしていて、バッグにはいつも薔薇をしょっている。
- 自由奔放で軽い性格だが、仕事に関してはプロフェッショナルで水城の問題に難なく対処した。
- 実は砂名の母親である麻生水城の弟。
- 志度幹也(しどみきや)
- 麻生水城にライバル意識を燃やす中学生アイドル。歌唱力・演技力とも水城と引けを取らない実力を持っている。
- 砂名の在学していた学校に転入してきた当初、砂名が麻生水城に似ているというだけで友人と共に彼を虐めた。しかし砂名に変装した直樹によって虐めはなくなる。
- 沢木がマネージャーだったが、実力が足りないとアッサリ捨てられ無能なマネージャーを回され仕事をもらえず苦悩していたが芹架が戻ってきたことによって仕事を取り戻す。
- 後に水城との実力差などに押しつぶされていた所を精神的に救ってくれた志穂に好意を持つ。
- よく志穂の台本読みに付き合ったり、いじめられているところを助けたりしている。
- そしてこっそりキスをしたことがあるが志穂はそのことを知らない。(また志度本人は砂名が水城の子供だと知らないため、志穂は水城と相思相愛だと思っている)
- 麻生社長
- 直樹(麻生水城)の所属する事務所の社長で、砂名の母親の父親(砂名の祖父)にあたる人物。
- 娘を壊した直樹に対して憎しみを募らせており、産まれた砂名を引き取った直樹に養育費として小切手を渡し直樹と砂名をその母親から引き離した。
- だが、孫である砂名に対しては確かに愛情があるらしく一時期は直樹と親権でもめていた。
- 沢木(さわき)
- かつて直樹の所属する事務所で働いていた水城の恋人。志度の所属する事務所で志度のマネージャーをしていたことがある。現在は氷川理玖のマネージャーを務めている。
- 恋人の水城に対しても誰に対しても非常に冷酷な人物で、水城が砂名を孕んだ時に(自分の子供である可能性があるにも関わらず)水城を捨てた。砂名の存在は知らなかったが、志度を通じて「麻生水城(直樹)に隠し子がいる」という疑惑を持つ。
- 怖いものがないような直樹が唯一恐怖を覚える人物でもある。
- 坂上杏奈(さかがみあんな)
- 芹架の働く事務所に所属するモデル。生後間もなく親に捨てられた。
- 独りで生きていた時に自暴自棄になっていた直樹と出逢い関係を持ち、直樹の子供「ほのか」を身ごもった…と杏奈本人は言っているが、直樹が水城以外の女性の子供を作るとは考えられない。[1]
- 自分と同じく独りであった筈の直樹が砂名と共に生きているのを見て憎しみが募り、砂名やほのかを利用し直樹に執拗な嫌がらせを繰り返していたが、ほのかの存在に気付き正気を取り戻した。
- 今は持病の手術をする為にアメリカに行っている。
[編集] 商品
[編集] コミック
- ピチコミックスPockeシリーズ(学習研究社)
- 少年進化論 ISBN 405601938X - 1998年08月
- クリムゾンコミックス(集英社)
- 少年進化論 ISBN 4420170174 - 2000年4月 ※ Pocke版の再録。おまけまんがが違う。
- 少年進化論plus1 ISBN 4420170131 - 1999年10月
- 少年進化論plus2 ISBN 4420170220 - 2000年08月
- 少年進化論plus3 ISBN 4420170344 - 2001年09月
- 少年進化論plus4 ISBN 442017045X - 2003年02月
- 少年進化論plus5 ISBN 9784420170598 - 2007年05月
- マーガレットコミックス(集英社) ※ クリムゾン版の新装版という訳ではない。
- 少年進化論1 ISBN 408847712X - 2004年04月
- 少年進化論2 ISBN 4088478258 - 2005年02月
- 少年進化論3 ISBN 4088460146 - 2005年12月
- 少年進化論4 ISBN 9784088461311 - 2007年01月
- 少年進化論5 ISBN 9784088462226 - 2007年10月
- 少年進化論6 ISBN 9784088462745 - 2008年03月
[編集] ドラマCD
- 『少年進化論plus』 KICA-1239 - 2000年12月6日、キングレコードより発売。
- 『少年進化論plusスペシャル番外編 中年進化論plus』 KICA-1275 - 2002年9月25日、キングレコードより発売。
- 『少年進化論』 SCD-909141 - 2005年6月10日、集英社より発売。
- 『少年進化論 2』 ISBN 9784089011621 - 2008年3月7日、集英社より発売。
- ドラマCDイメージソング『想い』(歌:水樹奈々)
[編集] ドラマCDキャスト
[編集] 脚注
- ^ くさなぎ俊祈公認HP「世界の真ん中」内「よくある質問」より