安田善巳
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安田 善巳(やすだ よしみ、1958年10月24日 - )はテクモ代表取締役社長。島根県松江市出身。
[編集] 経歴
京都大学経済学部卒業後、日本興業銀行に入行。1980年代後半には産業調査部にて通商産業省(現経済産業省)を担当し、ニュービジネスの産業金融政策構築に取り組む。CSK会長だった大川功(当時ニュービジネス協議会会長)の紹介がきっかけとなり、テクモの創業者である柿原彬人に出会う。
1990年代に入ると、大蔵省証券局の担当(MOF担)として証券市場改革や金融制度改革を5年間にわたり携わる。
1990年代後半からは、エネルギー、通信、コンテンツ業界を中心とする事業再編・事業統合や企業買収のアドバイザーとして数多くの案件を手がけた。
2004年6月、テクモの常務取締役に就任。ブロードバンド&モバイル事業部長としてオンラインゲーム事業やモバイルコンテンツ事業の立ち上げに尽力する。
2006年1月には、代表取締役社長に就任し、統合と異業種参入により再編が進むゲーム業界において独自の成長路線を構築すべく陣頭指揮をとっている。
2007年4月には、社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)の常任理事に就任している。
2008年6月、成功報酬未払い及び不当に評価を貶める発言をしたとして、ゲームクリエイターで同社社員でもある板垣伴信より東京地方裁判所に告訴される。
[編集] 人物
浜村弘一(エンターブレイン代表取締役社長)などと並び、コンピュータゲームやコンピュータゲーム産業の歴史に精通している数少ない人物の一人と言われている。
1988年からは、「ジャムおじさん」のペンネームで、6年間にわたりコンピュータゲーム雑誌(『Beep』など)のコラムを連載するなど、ゲーム業界との付き合いは古くて長い。