宇宙空母アームド
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宇宙空母アームド (うちゅうくうぼアームド(ARMD)) は、SFアニメ『超時空要塞マクロス』および関連作品に登場する架空の兵器(宇宙空母)。ARMDとはArmaments Rigged-up Moving Deck(武装化移動甲板)の頭字語である。
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[編集] 説明
もとは静止軌道上の浮きドックであったが、SDF-1マクロスを軸とする戦略構想の要請により、急遽宇宙支援空母へと改装されたものである。可変戦闘機バルキリーなど艦載機のプラットフォームとして機能する他、作戦中に燃料切れを起こした機体の回収行動も行う。そのため外装が強化され、艦尾には大型推進器が取り付けられた。 間に合わせ仕様ではあったものの、単純な構造による実用性と量産性には一定の評価がなされた。
同級宇宙空母は月軌道上の工業ステーションで順次建造され、1,2番艦(ARMD-01,-02)がマクロスの両舷に接続される予定であった。しかし、西暦2009年のゼントラーディ軍との開戦時に、マクロスとのドッキングを阻止され、2隻とも撃沈された。その後8番艦まで(03~08)が就役し、宇宙駆逐艦とともに地球近傍の防衛任務にあたったが、これらもまたボドル基幹艦隊との決戦時に全滅した。
[編集] 劇場版・その他
アニメ映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』では、本来の計画通り01,02がマクロスの両舷に接続される。マクロス強攻型において左手となるのが01、右手が02である。作中ではフックアームを用いた宇宙空間でのスーパーバルキリー発艦シークエンスも描かれている。地球上での戦闘シーンもあるが、この場合、宇宙空母が重力下でどのように発艦作業を行うのかは設定されていない(着艦に関しては、フックアームでガウォークの背部をつかんで収納する設定がある)。
続編『マクロス7』の時代(約30年後)には、ステルス仕様で単独フォールド可能な次世代のアームド級宇宙空母が登場する。
また、1999年発売の家庭用ゲーム『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』においては、ダイダロスアタックと同様の戦法「アームドアタック」が設定された。
同じく1999年発売のPCゲーム、『マクロス アナザーストーリー』ではアームド級宇宙空母ヴァリウスがプレイヤーの母艦となり、単独でのアームドアタック(ヴァリウスアタックと命名されている)を敢行している。
[編集] 諸元
- 全長:約450m
- 全幅:約220m
- 全備重量:174000t
- 推進:熱核反応エンジン2機、姿勢制御用スラスター多数
- 搭載:VF-1バルキリー260機以上、無人戦闘機ゴースト、宇宙戦闘機ランサーIIなど多数
- 兵器:誘導収束ビーム砲、小型対空火器の他、対艦戦用反応弾ランチャーも装備
[編集] アームド級の就航年次
- 2008年7月 ARMD-01
- 2008年10月 ARMD-02
- 2009年3月 ARMD-03
- 2009年5月 ARMD-04,-05
- 2009年8月 ARMD-06
- 2009年10月 ARMD-07
- 2010年1月 ARMD-08