嫌阪流
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嫌阪流(けんはんりゅう)とは、大阪に対して反発する感情、嫌悪感を示す、一種の差別的思想である。晋遊舎のムック『大衆啓蒙MAGAZINE スレッド』にて紹介された。
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[編集] 概要
2ちゃんねるなどのインターネット上では、以前から大阪に対する反発の動きがあり、たとえば犯罪が大阪で発生すると「また大阪か」などの定型句が書き込まれるほどであった。批判の矛先は大阪での犯罪率や、同じくネット上で批判されている在日コリアンを多く抱えていること、さらには同和利権などが挙げられる。実際に財政問題などで大阪が批判されることはあるが、そういった通常の批判と「嫌阪流」は区別される。
名称の由来は、『嫌韓流』から。
[編集] 各メディアにおける取り扱い
[編集] 産経新聞における評論
地元メディアである「産経新聞」におけるインターネット文化の評論として、「嫌阪流」が取り上げられたことがある。[1]「まんざらウソばかりでもないのが悩ましい」と自虐的に言及しつつも、大阪地区における治安の実態と大きくかけ離れた表現が多いことを懸念し、大阪のイメージダウンに警告を発するものであった。
[編集] 雑誌「スレッド」での“嫌阪流”特集
こうしたネット上での動きを反映して、晋遊舎から発行されている雑誌『スレッド』Vol.2(2007年10月号)で“嫌阪流 ごっつヤバい! 関西タブー大全”として特集記事が組まれた。主にネット上で触れられている事象を中心に、報道機関が伝えない大阪の「真の姿」を伝えている、としている。ただし、資料・統計の提示が少なく、また専門家の意見も少ないため、かなり偏見のある内容となっている。雑誌『スレッド』Vol.3(2007年11月号)の対談では宮崎哲弥が嫌阪流”特集への疑問を評し、井上トシユキが関西人、大阪人の大阪自虐の気質を評していた。
[編集] 脚注
- ^ 『産経新聞』 2006年4月20日 大阪夕刊8面