太田拓弥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オリンピック | ||
---|---|---|
男子 レスリング | ||
銅 | 1996 | フリー74キロ級 |
太田 拓弥(おおた たくや、1970年1月2日 - )は、日本のレスリング選手(フリースタイル)。和歌山県出身。茨城県霞ヶ浦高校、日本体育大学卒業。特技・珠算1級。
[編集] 略歴
霞ヶ浦高校2年の時にインターハイで優勝。日本体育大学へ進み68キロ級で活躍。1989年~1991年、全日本学生選手権で優勝。1990年は全日本大学選手権でも勝って学生二冠王に輝く。日体大助手を経て、霞ヶ浦高校教員。
1993年5月、74キロ級で出場した全日本社会人選手権でバルセロナ五輪68キロ級銅メダルの赤石光生を破って一躍脚光を浴び、このあと正式に74キロ級にアップ。
1996年アトランタ五輪男子フリースタイル74キロ級で銅メダルを獲得した。破った相手には、ソウル五輪金メダルおよびバルセロナ五輪銀メダルの地元ケニー・マンディー(アメリカ)もいた。日本はヘルシンキ五輪以来、不参加だったモスクワ五輪を除きすべての五輪でレスリングのメダルを獲得しており、もし太田がメダルを逃すと、その伝統にピリオドが打たれるところだった。
シドニー五輪出場を目指したが、天皇杯全日本レスリング選手権大会準決勝で霞ヶ浦高校時代の教え子・小幡邦彦に敗れ3位決定戦を棄権。その後30歳で引退したが、2006年に現役復帰。現在は早稲田大学レスリング部のコーチを務め、北京五輪出場を目指している。