天ぷら (ゲームクリエイター)
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天ぷら(てんぷら)は、フリーゲームの製作・公開を行っているアマチュアのコンピューターゲーム制作者。榊本祐という別ハンドルネームも存在し、場合に応じて使い分けているが、一般的には天ぷらという呼び名が多く用いられる。プロ活動は確認されていない。RPGツクールを使っての長編RPGの製作を主とし、今までにプレイ時間が数十時間に及ぶRPGを3本公開している。基本的には個人活動に従事。サークル等の集団名義で作品を発表した事は、少なくとも天ぷら或いは榊本祐の名としては無い。グラフィックやBGM、SEに限って、外注或いはフリー素材といった形態を採り、他者の協力を得る。 一部のファンの間では、「天さん」あるいは「天ぷら先生」の愛称で呼ばれることもある。
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[編集] 素性
本名、生年月日、性別、その他全て非公開。
自身のサイトでの発言は機械的で、漢字を多用し淡々と文章を書く。顔文字などは一切使わず、文末に「以上、乱文失礼」と付けるのも特徴。(この独特の文章表現は「天ぷら節」とも呼ばれる)。
[編集] 活動
2000年3月18日に自身のサイトBlue Fieldを開設し、そこで自作のゲームの発表やサポートを行っている。はじめにサイトで公開されたのは、へっぽこ実験RPGと称する『音鳴りの島』で、続いて2000年4月23日に初の本格的な長編RPG『SACRED BLUE』を発表する。さらに翌年の3月には、2作目の長編となる『STARDUST BLUE』を公開した。
『SACRED BLUE』、『STARDUST BLUE』は共にフリーゲーム関連のコミュニティで高い人気を得ていたが、2003年に入り、天ぷらは両作品を未熟なものであるとして、自分のページのコンテンツから削除してしまう[1]。その後、天ぷらは次作となる『Seraphic Blue』の製作を進め、2004年の5月15日に『Seraphic Blue』の公開を開始する。
その後天ぷらは、『Seraphic Blue』の更新終了と同時に、ゲーム製作からの引退を宣言し、Blue Fieldの更新も殆どストップする。しかし、2006年に入ると、サイトの300万ヒットを記念して活動を再開し、『Seraphic Blue』の開発秘話の不定期連載(現在は事実上の休止状態)と、『Seraphic Blue』のリメイクヴァージョン『Seraphic Blue Director's Cut』の製作・発表を行った。
天ぷらは、アマチュア個人によるフリーゲーム制作の中でも「超大作RPG」を追求し、尋常ならざる労力でそれを完成させた数少ない人物である。その作品内容は、市販物の影響を色濃く受けつつも、フリーならではの独善的な表現世界に行き着いた極地的例を示している。
[編集] 代表作
- 『SACRED BLUE』(フリーウェア RPGツクール95使用 公開停止)
- 『STARDUST BLUE』(フリーウェア RPGツクール2000使用 公開停止)
- 『Seraphic Blue』(フリーウェア RPGツクール2000使用 公開中)
- 『Seraphic Blue Director's Cut』(フリーウェア RPGツクール2000使用 公開中)
[編集] 関連ワード
- ファイナルファンタジー|ゼノギアス|ヴァルキリープロファイル|グランディア|クロノ・クロス|スターオーシャン
- 新世紀エヴァンゲリオン|セカイ系|ライトノベル|おたく
- 反抗期|厭世観|トラウマ|境界例|中二病|電波系|グロテスク
[編集] 外部リンク
- Blue Field(公式サイト)