夏の夜
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夏の夜(なつのよる、仏:Les nuits d'été)作品7は、エクトル・ベルリオーズが作曲した初期の歌曲集。テノールまたはメゾソプラノのための曲で、全部で6曲からなる。
[編集] 概要
ベルリオーズの歌曲は消失(5曲)、草稿(2曲)、断片(1曲)を除くと18曲が残っているが、この作品はその中でも代表的な歌曲集で、友人ゴーティエの詩集「死の喜劇」の6つの詩に基づく。
初めはピアノ伴奏の歌曲として1840年頃に書かれ、1841年に出版された。当時、妻ハリエットと不和になっていたベルリオーズは、1842年の9月から国外の演奏旅行に歌手のマリー・レシオ(1814年 - 1862年)を同行するようになる(ハリエットの死後にマリーと再婚する)。そしてマリーのため、1843年2月に第4曲をオーケストラ伴奏用に編曲した。第2曲は1855年から1856年に、残りの4曲は1856年の3月に編曲されている。今日では、ピアノ伴奏とオーケストラ伴奏のいずれでも演奏が行なわれる。
[編集] 概要
全6曲からなり、演奏時間は約30分。
- 第1曲 ヴィラネル (Villanelle)
野いちごを摘む若い恋人たちの、春を喜ぶ歌。
- 第2曲 ばらの精 (Le Spectre de la Rose)
折ったばらを身につけた少女に夜、ばらの精が話しかける歌。
- 第3曲 入り江のほとり(哀歌) (Sur les lagunes (Lamento))
恋人を亡くした漁夫の哀歌。この詩には、後にフォーレが『漁師の歌』の名で付曲している。
- 第4曲 君なくて (Absence)
彼方に去った恋人に呼びかける歌。
- 第5曲 墓地で(月の光) (Au cimetière (Clair de lune))
墓前の木に止まる鳩の歌に託された、墓に眠る者の歌。
- 第6曲 未知の島 (L'île inconnue)
愛と誠の地を求める女性を、旅路に誘う舟歌。