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和泉葛城山(いずみかつらぎさん)は、大阪府と和歌山県の境にある、標高858mの山。 「葛城山」はここの他に大阪府と奈良県の境にある大和葛城山がある。和泉葛城山は、全国的な知名度では、大和葛城山には及ばないものの、地元では、昔から親しまれている山である。
[編集] 概要
- 和泉葛城山は古くから信仰とのかかわりの深い山である。山頂には、八大竜王社があり、一言主を祀っている。その昔、石造の宝殿と鳥居は、岸和田藩主岡部氏が寄進したと言われている。
- そのすぐ北側に背中を合わせるように、葛城神社があり、類似した造りの石造の宝殿が鎮座している。
- 山頂北側の斜面にブナの天然林が広がっている。ブナは本来冷涼な気候帯で生育するが、ここのブナ林は生育の南限に近く、さらに八大竜王社の社有林として伐採を禁じられていた。そのため、奇跡的に残っていたという理由で、1923年に国の天然記念物に指定されている。
- 山頂には、展望台があり、そこから大阪平野が一望できる。夜になると山の下にある関西国際空港が輝いて見える。また、天体観測などにも適していると言われている。
- ハイキングコースも整備されていて、岸和田市には、2つのハイキングコースが用意されている。牛滝山(うしたきさん)から登る場合は「お地蔵さんコース」、塔原(とのはら)地区から登る場合は「ブナ林コース」となっている。もちろん、貝塚市蕎原(そぶら)から登る事も可能。また、後述のとおり、車でのアクセスルートは充実しており、山頂付近まで乗り入れることができる。 山頂付近には駐車場と売店がある。
[編集] 交通アクセス
- 自家用車の場合
- 公共交通機関の場合
- 南海「岸和田駅」から、南海バスの塔原(とのはら)行きで終点下車、ハイキングコースにて。
- 南海「岸和田駅」から、南海バスの牛滝山(うしたきさん)行きで終点下車。ハイキングコースにて。
- 水間鉄道「水間駅」から、水鉄バスの蕎原(そぶら)行きで終点下車。ハイキングコースにて。
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