吉岡徳仁
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吉岡 徳仁（よしおか とくじん、1967年1月20日 - ）は日本のインテリアデザイナー、プロダクトデザイナーである。佐賀県出身。素材の特徴を活かしたものづくりや、近未来を感じさせるデザインが特徴で、日本国内のみならず世界各国で評価されている。
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[編集] 略歴
1986年桑沢デザイン研究所卒業後、倉俣史朗、三宅一生のもとでデザインを学ぶ。1992年フリーランスとして活動を開始する。2000年吉岡徳仁デザイン事務所を設立する。
[編集] 事務所
事務所は代官山にあり島根県にあった約150年前の米蔵を解体・移築し構造体としている。この建築は新しいものと古いもの、自然素材と工業素材、手づくりのものと大量生産の製品、伝統的な技法と現代のテクノロジー等、様々な対比がデザインに盛り込まれており、雑誌、書籍にも紹介されている。
[編集] 倉俣史朗と三宅一生
しばしば師・倉俣史朗の事について聞かれる事があり本人は類似性など否定しがちだが吉岡の最新の科学・素材に可能性を見出す革新的デザインや独創的なアイデアは倉俣のデザインにも通じるものがあり単純に全く違うものとはいいづらい。2004年に三宅一生がプロデュースする「PROJECT-1 KURAMATA SHIRO」で倉俣作品「スターピース」へのオマージュとして「クリスタル･フォレスト」(Crystal Forest)を発表した。[1]三宅一生とはフリーランスの頃から20年近く仕事が続いており今でも良好な関係が続いている。
[編集] 代表作
"HERMES"、"LEXUS"、"PEUGEOT"の空間インスタレーション、"TOYOTA"、"NTT-X"、"BMW"の為の空間デザインや化粧品ブランドである"RMK"、"SUQQU"のパッケージやショップデザイン、その他、"Apple、"Audi"のためのプレゼンテーションプラン等がある。
[編集] プロダクトデザイン
MoMAを初め多くの美術館に作品がパーマネントコレクションとして選定されている。主な作品として"yamagiwa"の照明「ToFu」「Tear Drop」、イタリアの家具メーカー"driade"の「TOKYO-POP」「Kiss me goodbye」「Boing」、同じくイタリア家具メーカの"MOROSO"の「PANNA Chair」、スイスの家具メーカー"vitra"の「KIMONO Char」、"SWAROVSKI"の為にデザインした「STARDUST」、"KDDI"の携帯電話「MEDIA SKIN」、"ISSEY MIYAKE"の時計「TO」やその他、紙の椅子「Honey-pop」、繊維の構造体を釜で焼き上げた「PANE Chair」（パンの椅子）、ガラスのベンチ「アートピース」等がある。
[編集] 主な受賞
- 1994年 CS DESIGN AWARD金賞
- 1996年 CS DESIGN AWARD金賞
- 1997年 JCD Design Award大賞
- 2000年 I.D. Annual Design Review賞
- 2001年 I.D. Annual Design Review賞、A&W Award The Coming Designer for the Future賞、桑沢賞
- 2002年 毎日デザイン賞
- 2005年 Talents du Luxe賞
- 2007年 第57回 文部科学大臣新人賞
- 2007年 BVLGARI Brilliant Dreams Award 2007
- 2007年 Designer of the Year 2007 / Design Miami [1]
[編集] 主な書籍
- 作品集
- 吉岡徳仁 『Tokujin Design』 ギャップ出版、2001年（英語）。ISBN 978-4-90159452-3。
- 川上 典李子 『リアライジング・デザイン (Realising Design)』 TOTO出版、2004年。ISBN 4-88706-232-X。 - 複数のデザイナーによるデザイン集。吉岡関連の掲載ページ(pp.178-213,p223,pp.228-229)
- Niimi, Ryu (10 2006). Tokujin Yoshioka Design (English). London, England: Phaidon Press. ISBN 978-0-71484397-1.
- 新見隆 『Tokujin Yoshioka Design』 ファイドン、2006年10月（日本語）。ISBN 978-4-90159452-3。
[編集] 雑誌掲載
- インタビュー
- 「カバーインタビュー 吉岡徳仁」『AXIS』第93号、2007年9-10月号、アクシス
- 「吉岡徳仁×MEDIA SKIN」『デザインの現場』2007年4月号(pp.2-5)、美術出版社
- 「PROJECT-1 KURAMATA SHIRO」『建築と都市』406号、2007年7月、株式会社エー・アンド・ユー
- 紹介記事
- 「驚きと楽しさと求めて―2001年、吉岡徳仁の現在と未来」『AXIS』第93号、2007年9-10月号、アクシス
[編集] TV出演
- 『久米宏のCAR TOUCH!!』第12回（2006年7月配信分）パソコンテレビ・Gyao
- 番組内で自身の愛車・メルセデス・ベンツ Gクラスの紹介をしている。
- 『プロフェッショナル 仕事の流儀』第53回（2007年6月5日放送）NHK
[編集] 参考文献
- ^ 吉岡徳仁「PROJECT-1 KURAMATA SHIRO」『建築と都市』406号、2007年7月、株式会社エー・アンド・ユー、108頁
