叶恭弘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
 |
| ウィキポータル |
| 漫画作品 |
| 日本の漫画作品 |
| 漫画家 |
| 日本の漫画家 |
| 漫画原作者 |
| 漫画雑誌 |
| カテゴリ |
| 漫画作品 |
| 漫画 - 漫画家 |
| プロジェクト |
| 漫画作品 - 漫画家 |
叶 恭弘（かのう やすひろ、1970年12月16日 - ）は、北海道出身の、日本の漫画家。代表作は『プリティフェイス』『エム×ゼロ』など。
目次 |
[編集] 経歴
『BLACK CITY』で1992年1月期ホップ☆ステップ賞入選。
[編集] 概要
- 代表作である『プリティフェイス』は、『週刊少年ジャンプ』2002年24号より2003年28号まで連載され、美少女系ラブコメの漫画として同時期連載の『いちご100%』とよく比較された。
- 画力は非常に高く、特に可愛い女の子の絵には定評があるが、叶自身は加瀬あつしの漫画などに代表される不良少年を描くのが好きなようである。本人談としては描いていて楽しかった読切作品に『蝶 -swallow tail-』『Snow in the Dark』を挙げており、「暗い話を描くのが好きみたい」と自評している。
- 反面、かなりの遅筆で（「1年に読切を1本書くのが精一杯」と短編集のあとがきに書くほど）、『プリティフェイス』の後半では減ページとなる回があった（『プリティフェイス』は連載末期でもアンケート順位が比較的高かったが、作者限界のため連載終了したとのこと）。[1]
- トーンを多用する。描線は一般に濃く、輪郭がはっきりしている。
- 最近は3DのCGで背景を制作している。ただし、あくまで「作画時間短縮のための手段」であり、本当はあまり使いたくないとのこと。[2][3]
- 連載作品よりも、読切作品を描く事の方が好きであるらしく、連載作品である『エム×ゼロ』を描いていながら、「読み切り活動へのバイタリティ」が高まっている」と短編集のあとがきで語っていた。[4]デビューから初連載までに約10年を要しているが、これは叶自身が連載に繋がらない読切を描くことを望んでいたためである。同い年の藤崎竜も1990年代に読切を多く発表しているが、長い間連載未経験だった叶と比べ藤崎は叶の初連載までに3回の連載を経験している。
- 前出の藤崎竜や、道元宗紀とは友人で、叶と道元は藤崎の読切『DIGITALIAN』の制作を手伝ったこともある。WJ2002年34号の巻末コメントにおいて叶が藤崎の作品について言及しているのが確認できる。
- ジャンプの巻末コメントで飛蚊症に悩んでる事を明かしており、ファンからは目の心配をされている。
- ほぼ標準語のせりふの中に、ごくわずかに北海道弁が混ざる事がある。
[編集] 作品リスト
[編集] 連載作品
- MIDNIGHT MAGIC（全7巻・挿絵のみ）
- MIDNIGHT MAGIC（連載・ジャンプ ジェイ ブックス・原作：夢幻）
- MIDNIGHT MAGIC（読切・週刊少年ジャンプ・1994年49号・原作：夢幻）
- プリティフェイス（全6巻）
- プリティフェイス（連載・週刊少年ジャンプ・2002年24号 - 2003年28号）
- プリティフェイス番外編 逃げて走って修学旅行（読切・赤マルジャンプ・2003SUMMER）：6巻に収録
- エム×ゼロ（2008年6月現在既刊9巻）
- エム×ゼロ（連載・週刊少年ジャンプ・2006年23号 - 2008年25号）
[編集] 短編集
- BLACK CITY
- 1996年8月7日初版発行 ISBN 4088720938
- BLACK CITY（読切・週刊少年ジャンプ増刊・1992年オータムスペシャル）
- 恵太二人（読切・週刊少年ジャンプ・1993年12号）
- PROTO ONE（読切・週刊少年ジャンプ増刊・1995年オータムスペシャル）
- JEWEL OF LOVE（読切・週刊少年ジャンプ増刊・1996年WINTER）
- 叶恭弘初の短編集。全体的にシリアスな作品が多い。
- 反響の大きかった処女作「BLACK CITY」、二重人格暗殺者を描いた「恵太二人」、将来、空想の世界とは決して言えないクローンの悲劇を描いた「PROTO ONE」、叶ラブコメの原点ともいえる「JEWEL OF LOVE」の4編を収録。
- TOKYO ANTS
- 2003年1月6日初版発行 ISBN 4088733711
- TOKYO ANTS（読切・赤マルジャンプ・2001WINTER）
- ENMA（読切・赤マルジャンプ・1999SUMMER）
- enma（読切・週刊少年ジャンプ・2000年25号・原作：大河原遁）
- 蝶 -swallow tail-（読切・赤マルジャンプ・1998WINTER）
- 画力が向上した第二の短編集。前作と比べてコメディタッチも増えている。
- 世界的大企業の陰で働く蟻・ANTSを描いた「TOKYO ANTS」、嘘を見抜く男の話「ENMA」、「ENMA」の過去的物語であり本作唯一の他者原作「enma」、絵柄を大きく変えてきた奇妙な物語「蝶 -swallow tail-」の4編を収録。
- Snow in the Dark
- 2007年6月4日初版発行 ISBN 4088743660
- MP0（読切・週刊少年ジャンプ・2005年3･4合併号）
- し〜もんき〜（読切・赤マルジャンプ・2004SUMMER）
- Snow in the Dark（読切・赤マルジャンプ・2004WINTER）
- 桐野佐亜子と仲間たち（読切・週刊少年ジャンプ・2004年19 - 20号・原作：二戸原太輔）
- タイトルにもなっている、白雪姫を元にした話「Snow in the Dark」の他、現在連載中の「エム×ゼロ」のプロトタイプ「MP0」、SFラブコメディ「し〜もんき〜」、二戸原太輔原作の「桐野佐亜子と仲間たち」の4編を収録。
[編集] その他
- ボボボーボ・ボーボボ 爆闘ハジケ大戦（コンピュータゲーム）
- 製作に携わっている。
