可変ビットレート
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可変ビットレート(Variable bitrate)とは主に音声や動画などの圧縮時に1秒間のビットレートが可変する方式。
一般的にVBRと略されることも多い。
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[編集] メリット
- 品質を予測することが容易
- 高品質になりやすい
- 符号化の時に処理が高速
[編集] デメリット
- ビットレートの予測が難しい
- 復号化の時に処理が複雑
[編集] 主な利用例
可逆コーデックは通常、VBRを利用できる。
[編集] 平均ビットレート(ABR)
純粋な可変ビットレートの場合、出力する結果がどれほどのビットレートになるのか予測するのは難しい。 その為に、品質をコントロールし、目的のビットレートに近づける方法が平均ビットレートである。
通常、この他に最大や最小のビットレートを指定できることが多い。
品質をコントロールする方式には以下のようなものがある
[編集] 1パス方式
まだ処理していない部分のデータの複雑さを予測しながら、ビットレートを調整する方式。
高速に処理できるが、予測が外れると品質が大幅に落ちたり、目的のビットレートから大きくズレたりすることがある。
[編集] 複数パス方式
一度処理を行い全体のデータの複雑さを解析し、それにあわせてビットレートを調整する方式。
最低2回は処理しなくてはならないので処理は遅いが、1パス方式に比べるとより自然なビットレート割り当てを行うことができる。