句点
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句点(くてん)は、約物のひとつで、日本語文書で文の終わりに打たれる丸である。横書きでは下に、縦書きでは右に打たれる。
- ~です。
日本語の縦書き文書では文の終わりにもっぱら句点(。)が用いられるのに対し、横書き文書では句点と終止符(ピリオド)(.)の両方が用いられる(特に欧文交じりの日本語文書で終止符を用いる傾向がある)。なお、横書きの公用文書には、旧文部省の「公用文作成の要領」および旧自治省の「左横書き文書の作成要領」いずれでも句点の使用が正しいとされているため句点が用いられる。これは、活版印刷において、句点は縦書きと横書きで別の活字となるため、横書きの句点を欧文活字の終止符で代用したことに由来し、現在においては書き分ける合理的な理由は無い。
欧文ではもっぱら文の終わりに終止符が用いられる。
古来の日本語文書には無く、欧文の翻訳文への終止符・疑問符・感嘆符の替わりとして使用され始め、純粋な日本語文書にも定着した約物である。しかし、2000年代初期からは句点を使用しない文が増えている。特に、若者を中心に広まっている。これは、漫画やテレビの字幕の影響もある。
台湾や香港の中国語の文章では、縦書き・横書きを問わず、漢字一文字分のスペースの中央に置かれることも多い。
[編集] 句点を含む単語
句点は文章中に用いられるものであり、固有名詞や単語に句点が含まれる事はあまりなかった。1980年代に糸井重里が「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などのキャッチコピーに句点を使用したことがきっかけとなり、作品のタイトル等にも句点を用いることが流行した。1990年代のモーニング娘。の登場以来、芸名やグループ名などに句点を用いる例が増えた。
- いいひと。(高橋しんの漫画)
- 伝染るんです。(吉田戦車の漫画)
- エコモニ。
- カントリー娘。
- 君に、胸キュン。(YMOの曲)
- 君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。(中原めいこの曲)
- ココナッツ娘。
- 女子アナ。(テレビドラマ)
- 大熱血。(火浦功の小説)
- ですよ。
- 野ブタ。をプロデュース
- ハロー!モーニング。
- ほっしゃん。
- まっすぐにいこう。(きらの漫画)
- ミニモニ。
- モー。たいへんでした(テレビ番組)
- モーニング娘。
- ロマンポルシェ。
[編集] 符号位置
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
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。 | U+3002 | 1-1-3 | 。 | 句点(くてん) |