古牧温泉
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古牧温泉(こまきおんせん)は、青森県三沢市(旧国陸奥国)にある温泉である。
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[編集] アクセス
- 鉄道
- 車
- 第二みちのく有料道路三沢十和田下田ICよりすぐ。
- 航空
- 三沢空港より、無料送迎バス古牧しゃとるバス乗車。
- 古牧しゃとるバス
- 古牧温泉・奥入瀬渓流グランドホテル宿泊者用の無料送迎バス。JR八戸駅、JR三沢駅、三沢空港などを結ぶ(要予約)
[編集] 泉質
- 単純泉
[編集] 温泉街
[編集] 古牧温泉
古牧温泉は22万坪の敷地をもつ一大温泉レジャー施設。青森県三沢市、上北郡六戸町にまたがる。
[編集] 入浴施設
露天風呂「浮湯」は美しい木々に囲まれ滝が望める広い池の中に大きく張り出し、まるで水の上に浮かんだような開放感のあるお風呂。三沢駅近くには、レトロな雰囲気の「古牧元湯」もある。
[編集] 宿泊施設
以前は「古牧第1~第4グランドホテル」と呼ばれていたが(第1は既に閉鎖)、今年4月に「古牧温泉 青森屋」と名称変更した。本館・西館・東館がある。
[編集] 古牧温泉渋沢公園
かっぱ沼を中心に、付近には保存建築その他が立ち並ぶ。付帯施設として、岡本太郎記念公園、渋沢邸、祭魚洞庭園などがある。
[編集] 歴史
渋沢家の元書生、秘書で、渋沢栄一、渋沢敬三らに仕えた杉本行雄は、十和田観光電鉄を退職し、十和田開発株式会社を興した。十和田奥入瀬観光の拠点として、この地の観光開発を志し、ボーリングの結果、湧出量豊富な源泉を掘り当てた。
古牧温泉は、温泉リゾートの一典型として評価された。旅行新聞社の「行ってみたい観光地」10年連続1位に輝くなど、古牧グループの経営戦略は時流に乗った。しかし、経営拡大路線に転じて、バブル期の奥入瀬渓流温泉のホテル建設によって負債を抱え、経営努力にもかかわらず、2004年11月経営破綻。ゴールドマン・サックス主導で経営再建が行われることが決まった。
[編集] 文化遺産、文化財、芸術作品
- 車庫の屋根裏は戦前の一時期、渋沢敬三の私設博物館「アチック・ミュージアム」が置かれた。「アチック・ミュージアム」はその後、東京都保谷市(現在の西東京市)に移転し、民俗学研究所、後に日本常民文化研究所に発展した。そのコレクションは現在の国立民族学博物館(大阪府吹田市)に引き継がれている。
[編集] 岡本太郎の作品
野外展示
- 「太郎かっぱ神像」
- 「歓びの鐘」
- 「愛」
- 「エラン」
- 「瑞鳥」
- 「さかな」
宴会場の緞帳
- 「生夢幻」(古牧第1グランドホテル)
- 「天平図」(古牧第3グランドホテル)
- 「瑞鳳飛翔」(古牧温泉渋沢公園 瑞鳳殿)
系列の奥入瀬渓流第2グランドホテルには、岡本太郎の遺作はじめ数作品がある。
[編集] 小川原湖民俗博物館の展示
- 渋沢敬三の博物館思想を具体化。ありのままのモノの展示を目指す。その展示資料、映像資料は膨大で、温泉施設内の展示施設としては国内最大規模。青森県より岩手県にまたがる南部地方の民俗文化を取り上げる博物館として、貴重な存在である。現在休館中。
[編集] 関連項目