原田勝正
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原田 勝正(はらだ かつまさ、1930年 - 2008年4月7日)は、日本の歴史学者。
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[編集] 経歴・人物
東京都出身。専門は日本近現代史、鉄道史。特に鉄道関連の研究で知られた。
東京大学法学部政治学科(旧制)卒業。『日本国有鉄道百年史』編纂業務等を経て、和光大学経済学部教授。後に同大学名誉教授。
また「交通を人々が安心して豊かな生活と人生を享受するための権利」としてとらえ、「交通権」を研究する「交通権学会」が1986年に創設された際の会長も勤めた。
[編集] 主要著作
[編集] 単著(含共著)
- 『鉄道の語る日本の近代』(そしえて、1977年)
- 『満鉄』(岩波書店[岩波新書]、1981年)
- 『時刻表・駅・切符:行先不明列車・出発進行の巻』(現代史研究会刊 徳間書店発売 1981年10月)※対談相手:宮脇俊三
- 『明治鉄道物語』(筑摩書房、1983年)
- 『汽車・電車の社会史』(講談社、1983年))
- 『1分停車 山手線』(講談社、1984年)
- 『日本の国鉄』(岩波書店[岩波新書]、1984年)
- 『駅の社会史―日本の近代化と公共空間』(中央公論社、1987年)
- 『国鉄解体―戦後40年の歩み』(筑摩書房、1988年)
- 『日本現代史読本』(東洋経済新報社、1988年)
- 『鉄道史研究試論』(日本経済評論社、1989年)
- 『人は昭和をどう生きてきたか―「ぜいたくは敵」から「浪費時代」へ』(ポプラ社、1990年)
- 『昭和 二万日の全記録』(講談社、1993年)
- 『汽車から電車へ―社会史的観察』(日本経済評論社、1995年)
- 『日本の鉄道』(吉川弘文館、1996年)
- 『鉄道と近代化』(吉川弘文館、1998年)
- 『南武線いまむかし』(多摩川新聞社、1999年)
- 『日本鉄道史 技術と人間』(刀水書房、2001年)
- 『満鉄』増補(日本経済評論社、2007年)
[編集] 編著
- (塩崎文雄)『東京・関東大震災前後』(日本経済評論社、1997年)
- 『「国民」形成における統合と隔離』(日本経済評論社、2002年)
- 『満鉄四十年史』(本文執筆)(財団法人満鉄会編、2007年)
[編集] 翻訳
- (老川慶喜・多田博一)ダニエル・R・ヘッドリク『帝国の手先―ヨーロッパ膨張と技術』(日本経済評論社、1989年)
- (老川慶喜・多田博一・浜文章)ダニエル・R・ヘッドリク『進歩の触手―帝国主義時代の技術移転』(日本経済評論社、2005年)