原子怪獣現わる
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『原子怪獣現わる』(げんしかいじゅうあらわる、The Beast from 20,000 Fathoms )は、1953年に作成されたユージーン・ルーリー監督による白黒SF映画。製作はアメリカのワーナー・ブラザーズ映画。1953年6月13日公開。日本劇場公開は1954年12月。配給は大映。「Monster from Beneath the Sea」としても知られる。原作はレイ・ブラッドベリの短編小説「霧笛」(The Fog Horn)。特撮部分をレイ・ハリーハウゼンが担当している。小説ではリドサウルスは船の汽笛に反応して現れたとされているが、映画では核実験によって復活したという設定になっている。
この作品は、翌年に公開された『ゴジラ』に多大な影響を与えたことでも知られる。特撮の出来やパニック描写は「ゴジラ」に及ばないものの、「キングコング」とはまた違った(都市破壊という意味も含めての)怪獣映画の元祖として高い評価を受けている。最も有名な場面は夜の灯台を怪獣が破壊するシーンである。
怪獣(映画では恐竜と呼ばれている)の名はリドサウルス。リドサウルスの「リド」の命名の由来は、「レイ・ハリーハウゼン・ドラゴン=Ray Harryhausen Dragon」のそれぞれの頭文字をとった「RHD」からきている。『恐竜の惑星』(1978年)にもリドサウルス風の恐竜が登場する。
[編集] スタッフ
- 監督:ユージーン・ルーリー
- 製作:ジャック・ディーツ、ハル・チェスター
- 原作:レイ・ブラッドベリ
- 脚本:ルー・モーハイム、フレッド・フリーバーガー、ユージーン・ルーリー、ロバート・スミス
- 撮影:ジャック・ラッセル
- 音楽:デビッド・バトルフ
- 美術:ユージーン・ルーリー
- 編集:バーナード・W・バートン
- 特殊効果:ウィリス・クック
- 特殊撮影:レイ・ハリーハウゼン
[編集] キャスト
- ポール・クリスチャン(トム・ネスビット)
- ポーラ・レイモンド(リー・ハンター)
- セシル・ケラウェイ(サーグッド・エルソン教授)
- ケネス・トベイ(ジャック・エバンス大佐)
- ドナルド・ウッズ(フィル・ジャクソン大尉)
- リー・バン・クリーフ(ストーン伍長)
- スティーブ・ブロディ(ルーミス曹位)
- ロス・エリオット(ジョージ・リッチー)
- ジャック・ペニック(ヤコブ・ボーマン)
- レイ・ハイク(ウィリステッド曹位)