北方民族文化誌
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北方民族文化誌(ラテン語:Historia de Gentibvs Septentrionalibvs)は1555年、オラウス・マグヌスによってラテン語で著された書物。
スウェーデン出身の著者が、トレント公会議の折にケルン大司教アドルフ・フォン・シャウエンブルク(Adolf von Schauenburg)に北方の国々について尋ねられたことをきっかけに、中世北欧の伝承・生活文化・自然などを22巻476章にわたって記述したものである。初版はローマでラテン語で出版され、のちにイタリア語やドイツ語、英語、オランダ語などに翻訳された。
内容にはプリニウスやサクソ・グラマティクスからの引用も多い。本文には挿絵として481点の木版画が添えられている。この中には雪の結晶を描いたものとして最古とされる版画も含まれている。[1]
[編集] 日本語訳
- 谷口幸男訳『北方民族文化誌』溪水社
- 上巻(1991年 ISBN 9784874402412)
- 下巻(1992年 ISBN 9784874402429)
[編集] 註
- ^ 国立国会図書館 (2004年). "第134回常設展示:雪―冬に咲く華―" 2007年7月11日閲覧.