化粧師 KEWAISHI
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化粧師 KEWAISHI | |
監督 | 田中光敏 |
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製作総指揮 | 河端進 |
製作 | 藤田重樹 進藤淳一 |
脚本 | 横田与志 |
出演者 | 椎名桔平 菅野美穂 池脇千鶴 佐野史郎 田中邦衛 いしだあゆみ 柴田理恵 柴咲コウ 大杉漣 菅井きん 他 |
音楽 | 大谷幸 |
撮影 | 浜田毅 |
編集 | 川島章正 |
配給 | 東映 |
公開 | 2002年2月9日 |
上映時間 | 113分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
allcinema | |
Variety Japan | |
『化粧師 KEWAISHI』(けわいし)は、石ノ森章太郎の漫画『八百八町表裏 化粧師』を原作とした2002年公開の日本映画である。配給は東映。
目次 |
[編集] 概要
大正時代の東京の下町が舞台であり、新しい時代の変革や女性が自由に発言できる時代の空気を感じさせつつ、化粧を通して当時の時代背景や女性達の強く生きる様、また美とは何かに視点をおいた作品であり、映像の美しさもさることながら、本当に美しいとはなんなのかという問題を現代にもなげかける内容になっている。
また、当時のメイクアップアーティストである化粧師(けわいし)の立場の弱さや、大正デモクラシーが盛んに叫ばれる中、奉公や下人などが残る微妙な時代背景もしっかり描かれ興味深い。
[編集] キャスト
- 小三馬:椎名桔平
- 青野純江:菅野美穂
- 沼田時子:池脇千鶴
- 北沢宏介:佐野史郎
- 青野うめ:柴田理恵
- 中津小夜:柴咲コウ
- 森山五郎:大杉漣
- 三枝しのぶ:酒井若菜
- 脇本光夫:秋山拓也
- 脇本藤子:岸本加世子
- 脇本健太:岩城滉一
- 大島朝吉:仁科貴
- 北見春子:内田チエ
- 鮫島刑事:井上博一
- 剛刑事:谷口高史
- 飛行機:小林幸子
- 影山:平泉成
- トメ:菅井きん
- ふさ:あき竹城
- 染太:池田真紀
- 弘子:山本奈々
- 正次:梅林亮太
- 小吉:森田直幸
- 小吉の母:奥貫薫
- 青野茂蔵:田中邦衛
- 三津森鶴子:いしだあゆみ
[編集] あらすじ
大正時代の初め、一見、無口で偏屈である小三馬という化粧師がいた。彼の腕前は密かに芸者や上流階級の女性の間では評判であり、彼に化粧をしてもらうと「いいことがある」と人気だった。ところがそれとは裏腹にお金の為になら何でもする卑しい人間であるという噂もたっていた。ある日、一人の小夜という女性が小三馬を尋ねて来た。女優の卵である彼女は周りを見返すために自分に化粧をするように依頼する。そんな高慢な態度の彼女に小三馬は法外な金額を請求する。何とか用意した小夜に小三馬は、「化粧は心にするもの。みてくれに拘っていては美しくなれない」と諭し、結局化粧料は僅かしか取らない。
そんなある日、小三馬は一人の少女・時子と出会う。時子は小三馬を贔屓にしていた呉服屋で奉公をしていたが、自分と同じように不幸な過去があり、今でも奉公先で辛い仕打ちを受けていること、そして、そんな不幸な身の上であるにも関わらず、境遇から無理であろうと言われながらも将来女優になるという夢を持ち、必至に文字の勉強するその姿に感銘を受け、彼女の為に最高の化粧をしようと心に決める。
そんな中、徐々に文字の読解も上達し、時子は恵まれない境遇の子供達に本を読んであげるなどし、子供達に夢を与えていた。ある日、子供達が住むバラックで作られた住居が一斉に立ち退きを求められる。役人から彼らを守ろうとした時子は、役人の立ち退き令状を盗んだことで、警察から追われる身になる。時子をかくまった小三馬も警察から暴行を受けるが、その時、小三馬が周りの人間に隠していた事実が明らかになる・・・
[編集] 評価
興行的には成功したとはいえないが、映画『バトル・ロワイヤル』などですでに評価を得ていた柴咲コウが出演し、強い存在感を示すなど話題を集めた。
[編集] 受賞記録
- 第14回東京国際映画祭最優秀脚本賞
[編集] スタッフ
- 製作委員会:イオン化粧品、読売連合広告社、東映CM
- エクゼクティブプロデューサー:河端進
- 制作:藤田重樹、進藤淳一
- 監督:田中光敏
- 助監督:猪腰弘之
- 脚本:横田与志
- 原作:石ノ森章太郎
- 撮影:浜田毅
- 音楽:大谷幸
- 音楽プロデューサー:石川光
- 美術:西岡善信
- 録音:武進
- 音響効果:柴崎憲治、北田雅也、伊藤瑞樹
- 照明:渡邊孝一
- 編集:川島章正
- 記録:松澤一美
- 結髪:大槻隆子
- メイク:広瀬紀代美、山崎邦夫、吉田志帆
- 衣裳:木田丈雄、山崎正美