切り花
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切り花(きりばな)は、咲き始めまたはつぼみの状態にある植物の花を、枝・茎または葉をつけて切り取り、姿を整え、水を張った花器に挿し、玄関や居室に飾り、あるいは仏壇や墓前にそなえること。またはそのために用いられる花のことである。生花(せいか・しょうか)ということもあり、仏壇や墓地に供える花のことを仏花ということもある。
美しい葉だけの植物を切って飾る切り葉や、センリョウやヤブコウジなど、小さな実のついたものを切って使うこともある。
日本では昔から仏前に花を供える風習があり、また中世から日本独自の文化である華道(生け花)が盛んになったため、日本人にとって切り花は身近な存在であったが、欧米ではあまりそうした習慣はなく、フラワー・アレンジメントは日本の切り花からヒントを得たものといわれている。
現在はイギリスやアメリカなどでも、切り花を飾る家庭が増えてきているが、アスターやケイトウなど、日本の園芸品種の人気が高い。
なお、英語では切り花のことをcuttingというが、この単語は、「挿し芽・挿し木」の意味にも使われる。