函館大火
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函館大火（はこだてたいか）とは、1934年3月21日に北海道函館市で発生した火災のこと。死者2,166名、焼損棟数11,105棟を数える大惨事となった。函館市では、1934年以前にも1,000戸以上を焼失する大火が10回以上も発生しているが、一般的に発生年を付さない場合には1934年の火災を指す。
[編集] 概要
函館は江戸時代から栄えた港町であったが、しばしば大火に襲われ、市内の至る場所が火災の被害に遭ってきたが、1934年の火災は最大規模となった。
瞬間最大風速39mの強風に見舞われている中、午後6時53分頃、一軒の木造住宅の屋根が飛び、囲炉裏の火が次々と飛び火。木造家屋が密集する市街地20箇所以上で次々と延焼したため、手が付けられない状態となった。最終的には、市街地の1/3が焼失する規模となった。死者の中には、火災から逃れるために海岸へ避難して逃げ場を失い溺死した者（917人）、また溺死しないまでも凍死した者（217人）もいた。
第二次世界大戦以前の災害であるが、現在も函館市民の記憶に留められる災害であり、2008年現在も火災発生日には慰霊祭が営まれている。
