全日空小牧空港衝突事故
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| 概要 | |
|---|---|
| 日付 | 1960年3月16日 |
| 原因 | 管制ミスによる滑走路上の衝突 |
| 場所 | 日本・名古屋飛行場 |
| 死者 | 3 |
| 負傷者 | 8 |
| 航空機 | |
| 機体 | ダグラスDC-3 |
| 航空会社 | 全日本空輸(ANA) |
| 機体記号 | JA5018 |
| 乗客数 | 30 |
| 乗員数 | 3 |
| 生存者 | 30 |
全日空小牧空港衝突事故（ぜんにっくうこまきくうこうしょうとつじこ）とは、1960年（昭和35年）に名古屋空港（現在の名古屋飛行場）の滑走路上で発生した航空事故である。
目次 |
[編集] 事故の概要
1960年3月16日午後7時38分、東京国際空港を出発し名古屋空港へ向かっていた、全日本空輸25便（ダグラスDC-3、機体記号：JA5018、1942年製造）には乗員3名、乗客30名の33名が搭乗していた。名古屋空港に着陸後、誘導路に向かって地上滑走していたところ、折りしも離陸しようとしていた航空自衛隊第三航空団所属（現在は三沢基地所属）のF-86D戦闘機（シリアルナンバー：94-8137）が25便に接近してきた。25便のパイロットは左側に回避しようとしたが間に合わず、自衛隊機は右主翼に衝突したうえに、後部胴体と尾翼に衝突した。そのため25便の胴体は分断され大破した。
この事故で全日空25便に搭乗していた客室乗員1名と乗客2名の合わせて3名が即死し、乗客8名が負傷した。一方の自衛隊機は衝突地点から150ｍ滑走したうえで炎上したが、空港内の整備場にいたエンジニア達によって乗員1名は負傷していたが救助された。
[編集] 事故原因
事故原因であるが、当時業務に就いていた新人管制官が、25便が滑走中にもかかわらず自衛隊機に対して離陸許可を早くだしたためと断定された。そのため管制官は起訴され後に有罪判決を受けた。また、当空港が自衛隊と民間航空機の両方が離発着する軍民共用飛行場であったことも事故原因の一因であったと指摘されている。
[編集] 備考
全日空25便の便名は奇しくも全日空下田沖墜落事故（1958年8月12日）と同じ便名、同じ機種、同じ路線であった。なお、2007年現在25便は東京国際空港発大阪国際空港行の便名に使用されている。
このとき救助にあたった自衛隊員の一人は退官後、偶然にも1966年全日空羽田沖墜落事故では東京湾上での事故機の飛行状態を目撃証言している(当時丸善石油千葉製油所に就職)。
[編集] 外部リンク
- 第34回国会運輸委員会議事録（事故についての国会のやり取り）
- 日本におけるダグラスDC-3 事故機の画像や経歴など
