全日本相撲選手権大会
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全日本相撲選手権大会(ぜんにほんすもうせんしゅけんたいかい)は、アマチュア相撲の日本一を決定する大会である。広く相撲実践の機会を与え、相撲技能の向上とアマチュアスボーツ精神の高揚をはかることを目的に、財団法人日本相撲連盟によって開催される。
この大会の優勝者から数多くの大相撲力士が誕生しており、相撲ファン必見の大会とも言える。
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[編集] 大会の競技方法
社会人、大学生、高校生、中学生を対象に当該年度のアマチュア相撲大会成績優秀選手の出場者を決定する。そして、予選3回戦を行い2勝者以上の選手によって優秀32選手を選出し、予選4回戦で成績優秀16選手を選出する。最後に優秀16選手による決勝トーナメント方式により、優勝者を決定する。
[編集] アマチュア横綱
大会の優勝者には、天皇杯、内閣総理大臣杯、文部科学大臣杯、日本相撲連盟会長杯、NHK杯、チャンピオンベルト、優勝メダルなどが授与されるとともに、日本相撲連盟からアマチュア横綱の称号が贈られる。
また、アマチュア横綱を取得した場合には、大相撲において幕下15枚目格の幕下付出の資格を取得することができる。日本相撲協会の規約では、「幕下付出の申請ができる者は、義務教育を終了(中学卒業見込みを含む)した25歳未満の男子とする」とされており、規約上では、中学3年生でもアマチュア横綱になれば幕下付出しの資格を取得することができる(中学2年生以下は付け出し資格の有効期限内に中学校を卒業できないため不可)が、以前の基準であった「全日本選手権ベスト16」の基準の際、当時高校生であった岡本篤(元・栃栄篤史、現・竹縄)が基準を満たした折に物議をかもして20歳以上という下限が決められたこともあり、入門時に20歳に達しない男子が付け出しを認められるかは微妙である。
[編集] アマチュア横綱を得た主な大相撲力士
- 1983年度優勝の久島啓太(久島海啓太)・・・久島は初の高校生アマ横綱
- 1992年度優勝の尾曽武人(武双山正士)
- 1996年度、1997年度優勝の田宮啓司(琴光喜啓司)
- 1998年度優勝の加藤精彦(高見盛精彦)
- 2000年度優勝の内田水(普天王水)
- 2001年度優勝の大西雅継(嘉風)