修養科
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修養科(しゅうようか)とは「親里ぢばに於いて、教えを学び、信仰の喜びを深め、心の成人に努める修養の道場」(修養科案内)である。簡単に言えば、奈良県天理市にある天理教教会本部で行われている「ようぼく」を育てる修行である。「ようぼく」とは天理教の目指す「陽気ぐらし」の世界を実現するために、親神の手足となって働くものである。ほかの宗教でいう信者に相当する。この修養科に学びにきている者達を修養科生という。修養科生は3ヶ月間所属する教会の詰所に寝泊まりして修行に励む。 午前中は天理教の教義を学んだり、おてふり、なりものといった天理教の宗教儀式を練習する。具体的には、踊りや歌や楽器である。午後は天理教に奉仕活動するひのきしんを行う。修行は早朝から始まる。三食、風呂付きである。
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概要
志願資格
満17歳以上の人は、誰でも志願できる。また、修養科は何度でも参加することが出来る。
志願手続
所属教会を通じて申し出る。受付は、毎月行われている。通常26日までに申し込む(1月は4日)。願書と身分証明書が必要。
日程
- 詰所面接 毎月26日(1月期は5日)午後1時 教養掛室にて
- 修養科棟入室 毎月27日(1月期は5日)夕食後
- 志願考査 毎月28日(1月期は6日)1次・2次面接、写真撮影
- 始業式 毎月1日(1月期は9日、3月期は3日)
- 修了式 毎月27日
- 大教会講習 毎月27日~29日(12月は27日~28日)
注意事項
三次面接について
- 精神に障害のある人(知能に障害のある人を含む)・・・憩の家の診断が必要となる場合もある。
- アルコール、及び薬物の中毒者
- その他、修養に問題のある人
身上者の付添について
- 精神に障害のある人・・・必ず終始行動を共にして修養する付添者が必要。
- 1人で行動が出来ない身上者
- その他、修養科が必要と認めた人(付添人は当人の家族、若しくは所属教会の責任者に限る。但し、修養科が認めたときは、同じ詰所の同期同組の修養科生でもよい場合がある。
託児
婦人会天理託児所で託児をしてもらえる。
服装
上は黒のハッピ(男子・・・帯、女子・・・ベルト)、下は長ズボンを着用。天理市内で見かけるハッピ姿の人が修養科生である。
費用
- 諸費用 121,000円
- 別席 2,500円
- おさづけの理 6,500円
- 冬季燃料費(11月~4月)1ヶ月 1,500円
- 公式には、合計約13万円。教会により費用金額が異なる。
教養掛
修養科において先生の役割を果たすのが「教養掛」である。
修養科修了後
他に前期課程・後期課程・後継者講習会・専修科・第二専修科などがある。
文献
- 天理教「修養科案内」
外部リンク
- 天理教の教え【修養科】 - 天理教公式サイト内のページ