休車
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休車(きゅうしゃ)とは、鉄道車両・自動車など、一般的に車両と呼ばれるものの本来の用途に於ける使用(人や物を運搬することなど)を一時的に中止していること、またはその車両である。
[編集] 廃車との違い
廃車は車籍を抹消して車両自体を廃棄するのに対し、休車は車籍は抹消せず使用のみを中止している状況をさす。整備点検・故障修理などの場合に多い。
廃車目的で休車する場合もあるが、車籍が抹消されたかどうかで廃車とは区別される。
[編集] 日本の鉄道における休車
日本国有鉄道(国鉄)時代は、廃車前提とした第一種休車と、一時的に使用を休止したのみで再使用を前提とした第二種休車があった。第二種休車は、当面使用しない車両や使用頻度の低い車両について施行するもので、この措置により、車両の検修時期がその期間分延期されるというメリットがある。
国鉄分割民営化後は、処分が保留されているという意味で保留車(ほりゅうしゃ)という呼称に取って代わられた。国鉄時代のような第一種・第二種の区別はなく、廃車前提であるのか、再使用前提であるのかは、見かけ上判然としない。