伊勢西条藩
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伊勢西条藩（いせさいじょう（にしじょう）はん）は、伊勢国（現在の三重県鈴鹿市西条町）に存在した藩。その後、藩庁は南林崎陣屋（現在の鈴鹿市南林崎町）に移されて南林崎藩（みなみはやざきはん）と改称した。
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[編集] 藩史
藩主家は室町幕府の四職を担当した名族・赤松氏の庶流の一族・有馬氏（摂津有馬氏）である。江戸時代、有馬頼次は徳川忠長に仕え、その後を継いだ有馬吉政は徳川頼宣に仕えた。有馬氏倫の代には徳川吉宗に仕え、吉宗が将軍に就任すると、側御用取次に栄進して伊勢国三重郡に1300石を与えられた。その後、下野国芳賀郡に1000石、享保11年（1726年）伊勢・下野・上総国内に7700石を加増され、翌年には領地の朱印状を賜って、事実上1万石の大名となり、ここに伊勢西条藩を立藩した。だが、歴代藩主は定府で、領地に行くことは無かった。
その後、元文2年（1737年）、もしくは延享2年（1745年）に、藩庁を西条村から南林崎村に移したことから、伊勢西条藩から南林崎藩と改称される。
ちなみに第2代藩主・有馬氏久は大番頭になったが、第3代藩主・有馬氏恒、第4代藩主・有馬氏房は短期間で死去した。第5代藩主・有馬氏恕の代である天明元年（1781年）、陣屋を伊勢国内から上総国市原郡五井に移したため、以後、有馬氏は五井藩となったのである。
[編集] 歴代藩主
[編集] 有馬（ありま）家
1万石。譜代。
- 有馬氏倫（うじのり）＜従五位下。兵庫頭＞【享保11年1月11日藩主就任－享保20年12月12日死去】〔側衆〕
- 有馬氏久（うじひさ）＜従五位下。備後守＞【元文元年2月3日藩主就任－宝暦9年6月2日隠居】〔大番頭〕
- 有馬氏恒（うじつね）＜従五位下。式部少輔＞【宝暦9年6月2日藩主就任－宝暦10年2月24日死去】
- 有馬氏房（うじふさ）＜不詳＞【宝暦10年4月19日藩主就任－安永2年閏3月20日死去】
- 有馬氏恕（うじしげ）＜従五位下。備後守＞【安永2年5月14日藩主就任－天明元年11月28日移封】
