今福龍太
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今福 龍太(いまふく りゅうた、1955年9月30日 - )は、文化人類学者・批評家。
東京生まれ。東京大学法学部卒業。1982年より、メキシコ・キューバ・ブラジルにて人類学的調査に従事。87年、テキサス大学オースティン校大学院博士課程単位取得(人類学・ラテンアメリカ研究)。エル・コレヒオ・デ・メヒコ、中部大学、慶應義塾大学SFC、カリフォルニア大学サンタクルーズ校等で勤務・研究ののち1998年に札幌大学教授、2005年から東京外国語大学大学院教授。2000年にはサンパウロ大学日本文化研究所客員教授を務め、現在はサンパウロ・カトリック大学客員教授として同大学コミュニケーション・記号学研究科大学院にて随時セミナーを持つ。
山口昌男の影響のもとで、従来の学問の枠に収まらない自在な筆およびフィールドワークで独自の世界を構築する学者である。
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[編集] 著書
- 『荒野のロマネスク』(筑摩書房、1989;岩波現代文庫、2001)
- 『感覚の天使たちへ』(平凡社、1990)
- 『クレオール主義』(青土社、1991)
- 『移り住む魂たち』(中央公論社、1993)
- 『遠い挿話』(青弓社、1994)
- 『野性のテクノロジー』(岩波書店、1995)
- 『スポーツの汀』(紀伊國屋書店、1997)
- 『移動溶液』(新書館、1998)
- 『フットボールの新世紀 美と快楽の身体』(廣済堂出版、2001)
- 『ここではない場所 イマージュの回廊へ』(岩波書店、2001)
- 『クレオール主義・増補版』(ちくま学芸文庫、2003)
- 『ミニマ・グラシア 歴史と希求』(岩波書店、2008)
[編集] 共著
[編集] 編著
- 『戸井田道三の本』全4巻(筑摩書房, 1993-94)
- 『世界文学のフロンティア』 全6巻(共編、岩波書店, 1996-97)
- 『21世紀・文学の創造』 全9巻・別巻1 (共編、岩波書店, 2002-03)
- 『山口昌男著作集』全5巻(筑摩書房, 2002-03)
[編集] 翻訳
- ジェイムズ・L.ピーコック『人類学と人類学者』(岩波書店, 1988年/改題『人類学とは何か』同時代ライブラリー)
- セバスティアン・サルガード写真集『人間の大地 労働』 岩波書店, 1994
[編集] 外部リンク
- カフェ・クレオール-本人ホームページ