乃美大方
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乃美大方(のみおおかた、生年不詳 - 慶長6年9月4日(1601年9月29日))は、戦国時代から江戸時代の女性。中国地方の大大名毛利元就の継室、または側室。名は不明。
父は小早川氏の一族である乃美弘平もしくは乃美隆興。乃美氏は、室町時代後期の沼田小早川家当主小早川熈平の子の是景に始まり、以下家平、家氏、弘平、隆興、景興、元興と続く。著名な乃美宗勝は同じ小早川一門の浦氏へ養子に入った家氏の子の賢勝の子である。
毛利元就の正室妙玖の死後、1548年(天文17年)頃に乃美氏より元就に嫁いだ。継室であったとも、側室であったとも言われる。
乃美大方は元就の寵愛を受け、元就の4男少輔四郎(のちの穂井田元清)、7男少輔六郎(のちの天野元政)、9男才菊丸(のちの毛利秀包)を生む。元就最後の子供である才菊丸が生まれたのは元就71歳の時であり、乃美大方への寵愛ぶりが知れるというものである。