中村哲 (政治学者)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中村 哲(なかむら あきら、1912年2月4日 - 2003年8月10日)は、日本の政治学者。元法政大学総長、元参議院議員。
[編集] 来歴・人物
東京府出身。府立三中、旧制成城高等学校(現成城大学)を経て、1934年に東京帝国大学法学部卒業。台北帝国大学の助教授・教授を経て、戦後我妻栄の引きで法政大学法学部教授に。法学部長・常務理事を歴任し、1968年に法政大学総長となった。
総長就任時は学生運動が激しく、学内で内ゲバ殺人事件が発生するなど危機的な状況にあったが、警官隊の学内導入をほのめかした秦野章警視総監と対立しながらも大衆団交を繰り返し、終に警官隊を導入することなく事態を乗り切った。
1983年に日本社会党に請われて参議院議員選挙に出馬、この選挙から導入された比例代表区名簿第一位に登載されて当選、1期6年を務めた。
[編集] 著書
- 植民地統治法の基本問題 日本評論社, 1943
- 新憲法ノート 共和出版社, 1947
- 知識階級の政治的立場 小石川書房, 1948
- 国法学の史的研究 日本評論社, 1949
- 戦後文化 印刷局, 1949 (青年双書)
- 憲法入門 弘文堂, 1952 (アテネ文庫)
- 国会 要書房, 1952 (要選書)
- 日本国憲法の構造. 第1-2分冊 御茶の水書房, 1954-55
- 不安と反抗 法政大学出版局, 1954 (がくえん新書)
- 現代の郷愁 東方社, 1956 (東方新書)
- 政治と憲法の話 偕成社, 1957
- 政治への不信 実業之日本社, 1957
- 憲法案内 日本評論新社, 1957
- 政治史 東洋経済新報社, 1963 (日本現代史大系)
- 柳田国男の思想 法政大学出版局, 1967 のち講談社学術文庫
- わが学芸の先人たち 法政大学出版局, 1978
- 宇宙神話と君主権力の起源 法政大学出版局, 2001
[編集] 共編著
- よみがえる暗黒 警察国家への危機 小田切秀雄共編 第一評論社, 1958
|
|
|