ロメオとジュリエット (ベルリオーズ)
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劇的交響曲『ロメオとジュリエット』(Roméo et Juliette)作品17はエクトル・ベルリオーズが作曲した交響曲。「合唱、独唱、および合唱によるレチタティーヴォのプロローグ付き劇的交響曲」(symphonie dramatique)と銘打っている通り、大編成のオーケストラに独唱、合唱をともなう大規模な作品である。シェイクスピアの悲劇『ロメオとジュリエット』を題材とする。
その長大さと編成の大規模さのため、しばしば抜粋で演奏される。
1839年に作曲され、同年11月24日にパリ音楽院のホールにおいてベルリオーズ自身の指揮で初演された。
歌詞はフランス語で、最初にベルリオーズ自身がシェイクスピアの戯曲に基づいて散文で書き、エミール・デシャンが韻文に改めたものである。
[編集] 楽器編成
フルート2(1人はピッコロ持ち替え)、オーボエ2(1人はコーラングレ持ち替え)、クラリネット4、ファゴット4、ホルン4、トランペット2、コルネット2、トロンボーン3、チューバ、オフィクレイド(またはチューバ)、ティンパニ2対、大太鼓、シンバル、アンティーク・シンバル、トライアングル2、タンブリン2、ハープ2、弦五部(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン各15以上、ヴィオラ10以上、チェロ14以上、コントラバス9以上)、アルト独唱、バス独唱、合唱84人以上
[編集] 構成
全体は大きく4部からなるが、それぞれがさらに細かい部分に分かれていて、標題が与えられている。演奏時間は約1時間33分。
- 第1部 序「争い、騒動、領主の仲裁」
- アレグロ・フガート、ロ短調、2分の2拍子
- プロローグ:モデラート、4分の4拍子
- ストローフ:アンダンテ・アヴェック・ソランテ、ト長調、8分の6拍子
- スケルツェット:アレグロ・レジェーロ、ヘ長調、4分の2拍子
- 第2部 「ロメオただ一人、憂鬱、音楽会と舞踏会、キャピュレット邸の饗宴」
- アンダンテ・マリンコーニコ・エ・ソステヌート、ヘ長調、4分の4拍子
- 第3部 「愛の場面、ほの暗く静寂な夜のキャピュレット家の庭園」
- アレグレット、イ長調、8分の6拍子
- 第4部 「愛の妖精の女王マブ」
- スケルツォ:プレスティッシモ、ヘ長調、8分の3拍子
- ジュリエットの葬送:アンダンテ・ノン・トロッポ・レント、ホ短調、4分の4拍子
- キャピュレット家の墓地におけるロメオの呼びかけ、ジュリエットの目覚め:アレグロ・アジタート・エ・ディスペラート、ホ短調、2分の2拍子
- フィナーレ:アレグロ、イ短調、4分の4拍子
[編集] 参考文献
- 最新名曲解説全集1 交響曲Ⅰ(音楽之友社)