タンブリン
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タンブリン(タンバリンとも - Tambourine)は、胴に小さなシンバルを付けた極めて浅い小型の片面太鼓である。打楽器、膜鳴楽器に分類される。安価で、簡単に音を出すことはできるため、教育用楽器として多用される。小学校で使われる教科書ではタンバリンと明記している。
膜の直径はおおむね20~30cm、胴の深さは5~8cmである。この胴に数カ所(5~10箇所)鼓面と水平に細長い穴を開け、中央に細い棒を通す。そこに小さなシンバルを向かい合わせて棒に通し、タンブリンの動きによってシンバルが打ち合わされるようになっている。
タンブリンの種類には、響き線(スネア)を付けたもの、鈴を付けたもの、皮のないもの(ヘッドレスタンブリン、モンキータンブリン)などがある。タンブリンは太鼓の一種であるが、音の多くをこのシンバルに依っていると言っていい。
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[編集] 奏法
手に持って叩く奏法が最も一般的。指、拳、手のひらで叩くほか、膝に打ち付ける、振ってシンバル部を鳴らす、鼓面のふちにそって鼓面をこする、ドラムスティックで叩くなど様々な鳴らしかたがある。スタンドに装着して、指、拳、手のひらで叩く方法もある。
ドラムセットのハイハット・スタンドに取り付ける方法もあり、これはハイハットを叩いたりペダルを踏んだときにも鳴らすような、装飾的な使い方にもなる。
タンブリンをティンパニの上に乗せ、ティンパニの鼓面を撥で叩く方法は、タンブリンには鼓面と反対側(あるいは鼓面なしのもの)に「脚」としての突起点が3-4箇所程度付いていることが求められる。無ければ絆創膏やテープを厚めに貼って代用することも可能。この脚としての点がティンパニの振動をタンブリンに共鳴させることにより、一人の打楽器奏者の演奏でティンパニとタンブリンの音が同時に得られる(脚がないとタンブリンの胴全体がティンパニの振動を押さえ込んでしまい、両方とも上手く鳴らない)。西村朗などが特に打楽器アンサンブルのための作品に好んで用いる。
ちなみに胴に開いている穴は、かつてそこに鈴が付いていた頃の名残(当時Ludwig社の特許)であり、指を入れるための穴ではない。 小学校などの音楽の教科書には、奏法としてこの穴に親指を入れるように指導されているが、これは誤り。 この穴に親指を入れて演奏を行うと、指の骨を折る可能性があるのでとても危険である。
[編集] タンブリンが活躍する曲
[編集] 各国語の呼び名
各国で様々に呼ばれているのは、タンブリンの原義が「小さな太鼓(タンブール)」というに過ぎないからであり、他にもタンバリンと呼びうる楽器があるからである。それで、「バスク風」(baskische、de Basque)とか「シンバルの付いた」(Becken-)ということばを添えているのである。
- 独:Tamburin, Schellentrommel, Schellentamburin, baskische Trommel, Beckentamburin
- 仏:tambour de Basque, bedon de Biscaye
- 英:tambourine
- 伊:tamburino, tamburo basco, tamburello
[編集] タンブリン教本(タンブレロ奏法含む)
- フレームドラム(ATN刊) 大久保宙著
- tamburello italiano アンドレア・ピッチオーニ著
[編集] 関連記事
[編集] 主なメーカー
他
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