ロナルド・リベスト
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ロナルド・リベスト(Ronald Linn Rivest、1947年5月6日 - )は、暗号の研究者。現在はMITの情報工学の教授。1978年にアディ・シャミア、レオナルド・エーデルマンとともに公開鍵暗号の一種RSA暗号を発明したことで知られる。また、この業績により2002年にチューリング賞を受賞。
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[編集] 略歴
1969年、エール大学で数学の学士号を取得し、1974年、スタンフォード大学で計算機科学の博士号を取得。リベストはアルゴリズムの教科書 Introduction to Algorithms の共同執筆者の1人である(他の執筆者は Thomas H. Cormen、Charles E. Leiserson、Clifford Stein)。MITコンピュータ科学・人工知能研究所の計算理論グループの一員でもあり、暗号セキュリティグループを率いている。また、RSA Data Security(現在はRSAセキュリティ)と Peppercoin を設立した。リベストの研究分野は暗号、コンピュータおよびネットワークセキュリティ、アルゴリズムなどである。
[編集] 他の業績と受賞など
リベストは共通鍵暗号アルゴリズム RC2, RC4, RC5 の発明者であり、RC6の共同発明者である。"RC" とは「リベスト暗号; Rivest Cipher」の略あるいは「ロンのコード; Ron's Code」の略とされている(RC3はRSAセキュリティで開発中に解読されてしまった。RC1も同様に公表されていない)。リベストは暗号用のハッシュ関数であるMD2, MD4, MD5の作者でもある。2006年9月25日、リベストは新たな発明 ThreeBallot voting system(ThreeBallot投票システム)を発表した。これは投票者が誰に投票したかというプライバシーを保護しつつ正しく投票数をカウントできる画期的な投票システムである。また、重要な点はこの投票システムが暗号技術に依存していない点である。「民主主義はあまりにも重要だ」として、リベストはこれをパブリックドメインとして掲載した。
リベストは全米技術アカデミーと全米科学アカデミーのメンバーであり、Association for Computing Machinery、International Association for Cryptologic Research、アメリカ芸術科学アカデミーのフェローでもある。2000年、アディ・シャミア、レオナルド・エーデルマンとともに IEEE Koji Kobayashi Computers and Communications Award と Secure Computing Lifetime Achievement Award を受賞した。World Technology Network のフェローでもあり、2002年の World Technology Award for Communications Technology の最終選考まで残った。2005年、MITX Lifetime Achievement Award を受賞。
[編集] 著作
- Cormen, Thomas H.; Leiserson, Charles E.; Rivest, Ronald L. (1990年). Introduction to Algorithms, first edition, MIT Press and McGraw-Hill. ISBN 0-262-03141-8.
- Cormen, Thomas H.; Leiserson, Charles E.; Rivest, Ronald L.; Stein, Clifford (2001年). Introduction to Algorithms, 第2版, MIT Press and McGraw-Hill. ISBN 0-262-53196-8.