フェロー
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フェロー (英語: fellow) とは、主に研究者或いは研究職に従事する者に与えられる職名または称号である。企業や大学や研究所やシンクタンクなどに見られる。 たとえば田中耕一がノーベル化学賞を受賞した際に、島津製作所での役職として使用された。
[編集] フェローの主な例
フェローの呼称は民間企業の役職名としても用いられることがあり、その職域も多様である。
- ポスト・ドクトラル・フェロー
- 博士の学位を取得した、ポストドクターを対象とした研究員の職名。ポストドクター・フェローとも。
- ポスト・マスター・フェロー
- 修士の学位を取得後、研修や一時的に職業訓練を目的に就任するポスト。
- MBAフェロー
- 経営学修士の課程を修了後、母校の研究教育に協力するフェロー。
- マスター・フェロー
- 学術団体の称号のひとつ。
- ビジティング・フェロー
- 客員研究員のこと。類似例に、シニア・ビジティング・フェロー(上席客員研究員)など。
- ファカルティ・フェロー
- プログラムの教育および運営管理に責任を持つ研究員。学部において学生指導にあたる研究員のことを指す場合もある。
- グランド・フェロー
- 大学の相談員など。名古屋大学では、退職した教授が相談員となるグランドフェロー制度がある。
- ティーチング・フェロー
- 教育指導にあたる研究員。上級研究員とも。
- シニア・フェロー
- 上級研究員、上席研究員などの別称。類似の呼称としてシニア・アソシエイト・フェロー、シニア・ビジティング・フェローなどがある。
- ポリシー・フェロー
- 政策フェローのこと。政策シンクタンクや政策科学系大学院の附属・係属研究所で見られるポスト。公共政策フェロー、技術政策フェローなどはよく見られる例である。
- コンサルティング・フェロー
- 経済系のシンクタンク、コンサルティング業界などの役職のひとつとしても見られる。経済産業研究所、日立製作所などが主な例である。
- インキュベーション・フェロー
ベンチャーなどの起業支援を担当する研究員などの呼称。広島大学にて用いられている例がある。
- コーポレート・フェロー
- 主に、人事・労働管理面の責任者の職名として用いられることが多い。その他、高度な専門性を持った人材の処遇を目的とした職名としても用いられることがある。昭和電工株式会社などにも見られる役職。常務取締役・執行役員級の役員が就任する場合、正規社員、非正規社員などにも充てられる場合とがある。類似の呼称にコーポレート・リサーチ・フェローなどがある。
- マーケティング・フェロー
- マーケティング会社などにある役職。
- リサーチ・フェロー
- 調査分析を主たる業務とする研究員。外部からの招聘による非常勤研究員の場合も多い。類似例としてアシスタント・リサーチ・フェロー、アソシエイト・リサーチ・フェロー、コーポレート・リサーチ・フェローなど。
- メディカル・フェロー
- 医学関連の研究員。
- プロフェッショナル・フェロー
- 主にシステムエンジニア、IT関連業界の役職に見られる。技術フェローなどとも。
- アソシエイト・フェロー
- 外部からの招聘による非常勤研究員の呼称として用いられる。お茶の水女子大学などに見られる。類似例として、特任アソシエイト・フェロー、アソシエイト・リサーチフェロー、リサーチ・アソシエイトなど。協力研究員などに近い意味。
- アシスタント・フェロー
- 支援研究員、補助研究員、研究補助員などに該当する。アシスタント・リサーチ・フェロー、リサーチ・アシスタントとも。
- デザイン・フェロー
- 主にデザイナーをフェローシップで登用する際に与える称号ないし役職の呼称。
- パートナー・フェロー
- 連携研究員、またはタリーズ・コーヒーの同僚を指す言葉。
- インターン・フェロー
- 研修生または研修員、研修研究員を指す。
- ステューデント・フェロー
- 奨学金または留学制度に合格した大学生・大学生に与えられる呼称。
- アルバイト・フェロー
- タリーズ・コーヒーーのアルバイトスタッフなど。