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ロッキー・ザ・ファイナル - Wikipedia

ロッキー・ザ・ファイナル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ロッキー・ザ・ファイナル
Rocky Balboa
監督 シルヴェスター・スタローン
製作総指揮 シルヴェスター・スタローン
製作 チャールズ・ウィンクラー
コロムビア・ピクチャーズ
ウィリアム・チャートフ
脚本 シルヴェスター・スタローン
出演者 シルヴェスター・スタローン
音楽 ビル・コンティ
撮影 J・クラーク・マシス
編集 ショーン・アルバートソン
配給 20世紀フォックス
公開 2006年12月20日 アメリカ合衆国の旗
2007年4月21日 日本の旗
上映時間 103分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
制作費 $24,000,000
興行収入 $70,200,000 アメリカ合衆国の旗
前作 ロッキー5/最後のドラマ
allcinema
IMDb
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ロッキー・ザ・ファイナル』(原題:Rocky Balboa)は、2006年アメリカ映画

目次

[編集] 概要

ロッキー』シリーズの6作目であり、『ロッキー5/最後のドラマ』(1990年)以来、16年ぶりの続篇。

4作目『ロッキー4/炎の友情』以来、再びシルヴェスター・スタローン監督脚本・主演を務め、今作がシリーズ完結篇と銘打たれている。日本でのタイトルは完結篇と言うこともあり、それまでのような『ロッキー6/ザ・ファイナル』と言ったようなタイトルの付け方をせず、予告編などでは堂々と『ROCKY THE FINAL』と記され、アルファベット表記のロゴも存在するが、原題は『ROCKY BALBOA』という題名であり、ロッキーのフルネームがそのままタイトルとなっている。

第1作から30年、前作からも既に16年が経ち、当初はイベント的な意味合いでしか受け止められていなかった本作だが、いざフタを開けてみたら“今年最大のサプライズ”との声も聞かれるなど、映画ファンはもちろん、批評家からも絶賛された。

[編集] キャッチコピー

  • NEVER GIVE UP 自分をあきらめない

[編集] ストーリー


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


元ヘビー級王者ロッキーは引退し、地元フィラデルフィアで小さなイタリアン・レストランを経営している。妻エイドリアンは他界し、息子ロバートも有名人の父に反発して家を飛び出していった。ロッキーはその寂しさを紛らわすため、客に現役時代の話を語る日々を送っていた。

エイドリアンの命日(エイドリアンの墓には、2002年1月11日が命日と記されている)に墓参りをしたロッキーは、彼女との思い出の地を巡って心の喪失感や悲しみを一層深くしていく。ロッキーはかつて通ったバーを訪れ、そこで働くマリーと知り合う。30年前に説教した不良少女であったマリーやマリーの息子との交流により、ロッキーは胸の奥底でくすぶっている情熱に気づく。

小さな地元の試合でもいい。再びボクサーとして復帰を目指すロッキーは、ボクシング協会へライセンスの発行を申し出る。だが、協会は最初はロッキーへのライセンス発行を拒否する。それを聞いたロッキーは、「人は老いたら様々なものを失っていく。その中でたった一つオレに残ったものを奪わないでくれ。」と、ロッキーはボクシング協会を説得して、再びプロボクサーのライセンスを取得。

そんな中、現役ヘビー級チャンピオン、ディクソンとロッキーのバーチャル試合がTV放映され、話題となる。あまりに圧倒的な強さを誇るため人気が低迷しているディクソンのマネージャーは、人気回復の話題作りのためロッキーにチャリティーの試合を持ちかける。

ロッキーはディクソンとの対戦を決意し、トレーニングを開始しようとするが、ロバートは「試合なんかやめてくれ。父さんは笑いものだ。」とロッキーの挑戦を止めようとする。その言葉にロッキーは、「人生ほど重いパンチはない。だが大切なのは、どんなに打ちのめされても、こらえて前に進み続けることだ。そうすれば勝てる。」と意思の強さを証明する。

一方現役チャンピオンのディクソン当人もまた、ロッキーという偉大な存在に比較されて悩む一人であった。どんなに連勝を重ねても格下相手の茶番と評価され、苛立ちをかくせない若いチャンプに、昔なじみのトレーナーは「自分より強い相手と戦い、うちのめされる事で、本当の自尊心が生まれるだろう」とアドバイスする。しかしディクソンはまだ、今のロッキーが自分をうちのめす存在であるとは考えていなかった。

デュークはロッキーのトレーニング方針を決める。それは、ロッキーの体は老化が進んでおり、ディクソンと戦えるだけのスピードを身につけることが困難であるため、スピードに対して重いパンチ、つまり一撃の威力で対抗するというものだった。その方針に基づき、ロッキーは、ディクソンのスピードを重視したトレーニングと正反対ともいえるトレーニングを積み重ねていく。

そして、エイドリアンを失った悲しみを乗り越え、ラスベガスのリングに立つロッキー。ポーリー、息子のロバート、マリー親子も見守る中、生涯最後のラウンドが始まった。試合は大方の予想通りディクソンの優勢で進むが、ディクソンが左拳を骨折するアクシデントにより、乱戦に突入する。

ディクソンのスピードある猛攻に対し、強靭な肉体と驚異的な精神力を武器に最終ラウンドまで戦い抜くロッキー。だが、ディクソンの渾身のパンチがクリーンヒットしダウンする。朦朧とする意識の中で、ロッキーの頭をよぎったのは”立ち上がり前に進む”という意思。再び立ち上がったロッキーを見て畏怖するディクソン。若いチャンプもまた、真の強者に立ち向かう勇気が試されていたのだった。

試合終了のゴングが鳴るまで両者ともに諦めることなく闘い続け、結果2-1の判定でディクソンが勝利した。しかし観客は総立ちで2人の闘いを賞賛し、ロッキーは誇らしげにリングを去っていった。


以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 特別編について

セルDVDの「特別編」には、いくつかの特典映像が収録されているが、劇場公開時とは違うバージョンのエンディングも特別収録されている。

[編集] スタッフ

  • 監督 - シルヴェスター・スタローン
  • 製作 - チャールズ・ウィンクラー、ビリー・チャートフ、ケヴィン・キング、デヴィッド・ウィンクラー
  • 共同製作 - ガイ・リーデル
  • 製作総指揮 - ロバート・チャートフアーウィン・ウィンクラー
  • 脚本 - シルヴェスター・スタローン
  • 撮影 - J・クラーク・マシス
  • プロダクションデザイン - フランコ=ジャコモ・カルボーネ
  • 衣装デザイン - グレッチェン・パッチ
  • 編集 - ショーン・アルバートソン
  • 音楽 - ビル・コンティ

[編集] キャスト

[編集] エピソード・その他

  • エイドリアン役のタリア・シャイアは今作の出演に意欲的だった。しかし劇中では既にガンで故人となっている設定だったため、新撮の出演シーンが無かった。「死ぬ場面だけでも」「幽霊でもいいから出たい」と食い下がったが、スタローンからはそれらを聞き入れてもらえず、怒ったタリアは半年間、スタローンと口をきかなかったというが、完成した作品を見て納得した。
  • スタローン自身は「この作品を55歳の時にやりたかった」と言っていた。しかし年月を重ねることで更に脚本が良くなったと語っており、本人にとっても満足な出来になったようだ。
  • 第5作目でロッキーJr.を演じたセイジ・スタローン(シルヴェスター・スタローンの実子)にも出演の声が掛かっていたが、スケジュールの関係で出演できなかった。
  • メイソン・ディクソンを演じたアントニオ・ターヴァーは、現役のプロボクサーであり、2006年の世界ライトヘビー級チャンピオンであった(シルヴェスター・スタローンは、役者にボクシングを教えるよりボクサーに演技を教えたほうがリアルな映画を撮れるだろうと考えていた)。一度引退していたが、再起をかけて再び現役に復帰した。
  • 本作ではボクシングシーンを、リアルさを追求するために「実際に殴り合って」撮影している。そのため高齢のスタローンは、現役プロボクサーの本気のパンチを受けることになり、何度も失神しそうになったという。(しかし今までのシリーズの中でも、演技に熱が入り過ぎて、本当に当たってしまうこともあった。)。一方のターヴァーも、スタローンの映画作りに対する執念と年齢不相応の肉体から繰り出されるパンチに驚いたという。
  • 本作のロッキーの入場曲はフランク・シナトラの「High Hopes」が使われている。劇中ではポーリーがシナトラの大ファンだという設定が語られている。一方のディクソンの入場曲はスリー・6・マフィアの「It's A Fight」。

[編集] 外部リンク


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