ルイ・ヴィエルヌ

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ルイ・ヴィエルヌ（Louis Vierne, 1870年 10月8日 - 1937年 6月2日）はフランスのオルガニスト、作曲家。

生まれつき盲目で、何度かの手術を施したが、光を感じる程度にしか改善されなかったという。パリ盲学校からパリ音楽院に進み、セザール・フランクとシャルル＝マリー・ヴィドールに師事。1900年にパリ・ノートルダム教会のオルガニストになる。1911年にはスコラ・カントルムで教職に就く。しかし、パリ音楽院では派閥争いに巻き込まれて辞職、家庭では妻と離別、兄弟や子供とも早く死別、身体的にもけがや病気に悩まされるという、悲劇的な生涯を送った。ノートルダム寺院でオルガン演奏中に倒れて没した。弟子に、ノートルダム教会の後任オルガニストになったモーリス・デュリュフレがいる。デュリュフレはヴィエルヌが最後の演奏会を開いた際に傍で音栓助手を務めており、奇しくもその最期を看取ることとなった。

6曲のオルガン交響曲をはじめとするオルガン作品やミサ・ソレムニスなどの宗教曲がある。ピアノ五重奏曲、弦楽四重奏曲、チェロ・ソナタなどの室内楽曲、ピアノ曲や歌曲にも優れた作品を残している。オルガンのための幻想的小品『ウェストミンスターの鐘』は、日本の学校のチャイムのメロディーとして、あまりにも有名。初期の作品は調性も明瞭だが、後期の作品に入ると和声進行が拡張され、印象主義の潮流を意識した音楽性に仕上がった。