リースリング
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リースリング(Riesling)は、ドイツを代表する白ワイン用のぶどうの品種で、現在生産量においては、ラインヘッセンやファルツで大量生産されるミューラー・トゥルガウに抜かれたが、貴腐ワインをはじめとするラインガウやモーゼル地方で作られる高級ワインは、ほとんどすべてリースリング種によるものである。
ドイツではほとんどが甘口に仕立てられ、花のような、強くて上品な香りと心地よい甘みがあり、とくに最高級品のトロッケンベーレンアウスレーゼTrockenbeerenausleseは、クローバーの蜂蜜のようなまったりとした香味がある。
ドイツと国境を接するフランスのアルザス地方(アルザスワイン参照)でも、リースリングは主要品種の一つだが、アルザスでは辛口に作られ、7種あるセパージュワインのなかでは、最もこくのあるワインになる。
アメリカやカナダ、ニュージーランドなどでも作られているが、ドイツの最高級品にせまるようなワインは今のところできていない。