リチャードホール
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リチャードホールは、フジテレビジョン系列で2004年10月20日~2005年9月3日まで放送されていたコント中心のバラエティ番組。通称・略称「リチャホ」。
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[編集] 概要
2004年10月20日、以前のタイトル「ロバートホール水」から改題してスタートし、当初は毎週水曜深夜24時35分~24時58分に放映された。深夜で高視聴率を出したことから、2005年4月9日より『23 SATURDAY DREAM SHOW』の前半番組として毎週土曜深夜23時00分~23時30分に枠移動し、6月4日まで数回オープニング前説が生放送となった。
2005年9月3日に拡大版の1時間スペシャルを放送。しかしこの1時間スペシャルで放送されたコント内で最終回である事を告げた(なお、新聞のラテ欄(番組表)には最終回の表記(リチャードホール(終)の表記)がなかったが、これは『23 SATURDAY DREAM SHOW』自体の最終回ではないためと思われる)。 10月からは、リニューアルが図られ「ヴァケスケ」というくりぃむしちゅーが司会の番組が放送された。
終了後もDVDが続々リリースされている。 出演者たちはDVDで新しいコントを作りたいと言っているが、実現していない。
前身番組開始の週頭(月曜日)から、週末(土曜日)に一時期枠移動した異例の曜日移動番組でもある。
[編集] リチャードファミリー
リチャードファミリーは出演者とスタッフという意味合いを持つ。また、番組見学者もリチャードファミリーの一員である。 コントでのキャラクターはファミリーそれぞれの素質を活かしたものや、モデルが存在するものが多い。
[編集] レギュラー出演者
- くりぃむしちゅー
- 中川家
- おぎやはぎ
- 劇団ひとり - コントでは持ちネタから派生したキャラを演じることが多く、泣き芸、裸芸などで一際異彩を放っていた。溜まり場でおしゃべりことが楽しみだったらしく、ファミリーとまた集まりたいと思っている。
- 森三中
- アンタッチャブル - 前身であるロバートホールの中盤から参加。
- 小川奈那(コントゲスト、前説とロケ収録には参加せず) - コントでのマドンナ役を演じ、番組には欠かせない存在であった。
- ビビる大木(2005年4月~) - 番組の土曜11時台への進出とともにファミリーに参加。「笑う犬」などでのコント経験は豊富であったが、彼の持ち味はあまり活かされていなかった。
- 加藤ローサ(2005年4月~) - 大木とともに途中参加したが、彼同様、番組内での存在感はあまりなかった。
[編集] スタッフ
- 作家: 松井洋介、石原健次、福原フトシ、渡辺鐘、渡辺真也、宮藤官九郎、藤谷弥生、大平カンフー
- ディレクター : 栗原真、小仲正重
- AP : 志賀直哉
- 演出 : 伊藤征章
- プロデューサー : 清水宏泰
- 技術協力 : ニユーテレス、FLT
[編集] コントキャラクター
- 下衆ヤバ夫(山崎弘也) - 名前通りの下衆な男。毎回いろいろな会場に出没し、下衆なスピーチを行なっては、周囲のブーイングを浴び、最後に下ネタ満載の猥歌(著名な歌のパロディ)を披露してどこかへ消えていく。趣味は盗聴、盗撮だが、「キャン玉ちゃん」という言葉を好んで使うため、バイセクシャルではないかとされている。山崎の下衆な性格から生まれた名物キャラ。
- 栗井ムネ男(山崎弘也) - くりぃむしちゅーの一番弟子。礼儀知らずで、有田を完全にナメ切っている。キャラのモデルは普段の山崎そのものである。
- シャレ山紀信(山崎弘也) - 言う事を全てダジャレで言ってしまう、超大物写真家。撮影中にスタッフ(柴田英嗣、矢作兼)とダジャレの3段落ちを連発。このコントの主役は3段落ちの最後を飾る矢作であったりもする。
- おどやん(大島美幸) - てっちゃん(有田哲平)の隣に住むおじさん。奥さん(村上知子)と一緒になりたいと思っているが、てっちゃんに認めてもらえないので、てっちゃんに好かれようと努力する。元ネタは森三中のコント。
- 中野(小木博明) - 「小木大サーカス」に所属する世にも珍しいにらめっこ王。毎回丸山に過酷なハンデをつけられて、にらめっこをする。元々は彼のリアクションを楽しむコントであったが、リハーサル中でやった柴田の暴言が面白かったため、そちらがメインとなってしまった。
- 丸山(柴田英嗣) - 「小木大サーカス」の団長。客に中野とにらめっこ勝負をさせて、お金を巻き上げる。客が返金を要求すると「ぶっ殺してやるよ!」と言って逆ギレする。
- パンダプロデューサー(柴田英嗣) - 動物ネタが1番数字がとれると思っているリチャードホールのプロデューサー。動物ウンチクばかり言って、「やかましいわ」と自分に突っ込んで勝手に笑っている。笑った作家には動物のコントを書かせている。キャラのモデルは実際に動物好きである柴田。
- 北八先生(ぺきぱちせんせい 劇団ひとり) - 北京出身の先生。生徒の佐藤はじめ(有田哲平)にしつこく付きまとい、悪質な嫌がらせをする。後に高校教師となったが、女子生徒にキスを迫られた際に、テンパって泣いてしまった。
- 上八先生(しゃんぱちせんせい 中川家礼二) - 上海出身の先生。佐藤が北八の言うことを聞かないと、裏社会に手を回して脅迫する。
- 四MEN楚歌(しめんそか くりぃむしちゅー、おぎやはぎ) - さまざまなヒット番組にオファーされるも、リーダーの上田(上田晋也)以外、ネガティブな発想しかできないコントグループ。ヒロアキ(小木博明)は上田に好意を抱いている。シリーズ後期はヒロアキが上田の肛門に入ろうとし、それをケン(矢作兼)とテッペイ(有田哲平)が煽るという構図が毎回お決まりとなり、元々の設定が破綻してしまった。
- ロバート・デニーロ(山崎弘也) - CM撮影のために来日したハリウッドスター。スターとしてのプライドがあるが、チョウ・ユンファ(劇団ひとり)に対抗心を持っているために裸同然の衣裳で仕事に臨む。決めゼリフのシーンで、監督(有田哲平)のOKが出るまで捨て身のギャグを繰り広げる。後に「忠臣蔵」や「遠山の金さん」などに出演した。
- 笑てんメンバー(くりぃむしちゅー、山崎弘也)-三遊亭円楽(有田哲平)、桂歌丸(上田晋也)、林家こん平(山崎弘也)が、さまざまな場所でトラブルを起こし、大喜劇をするコント。歌丸、こん平が出した答えに、円楽が大笑いし、「しょうがないね~」と言うのがお約束。元ネタはカーナビに映った「笑点」を見た有田が円楽のものまねを始めたことから。
- 枚方はん(中川家礼二) - 阪神タイガース私設応援団長。亡くなった阪神ファンの為に葬儀の場で応援をする。
- TEZZ(有田哲平) - ポジティブアーティスト。テンションが下るとスタッフの「褒め褒め」でテンションをあげる。元ネタはくりぃむしちゅーのライブの幕間コントから。有田のアドリブのボケが止まらず、30分以上収録テープを回すこともあった。
- 彦蔵(小木博明) - テレビが大嫌いな78歳。でも目立ちたがり。素手で猛獣を倒したことがあり、テレビの中継で実践しようとするが、ADや浪人生など(ともに矢作兼)を挑発し、ひたすら彼を罵って投げ飛ばすものの、最終的には彼を励まし勇気づける。
- 夢の島埋先生(劇団ひとり) - 子供たちの純粋な気持ちを平気で踏みにじる、5年3組の残酷な担任。元ネタは番組ディレクターの小学校時代の担任。
- 汗のマークの引っ越しセンター(くりぃむしちゅー、山崎弘也、劇団ひとり、大島美幸) - 全身にローションを塗ってスベったり、階段から転げ落ちる従業員たち。出演者は最初恐がっていたが、後半になるとトランス状態で楽しんでいた。後期は「救助隊」にリニューアル。スタッフがセットの池に使うローションを大量に買い込んだため、歌舞伎町からローションが消えたらしい。毎回必ずメンバーが全裸状態になってしまうので、人気の高さと同時に抗議も多かった。また、大量のローションを必要とするために制作費が高騰していた。
- 高田ノブ彦
- アントニオイノキ
- 長州リキ(ともに有田哲平) - プロレスラーだらけでお送りする情報番組「王様のプランチャー」(王様のブランチのパロディ)のMC。しかし、好き勝手なことを言ってまったく進行をしようとしない。イノキは後に「踊る!イノキ御殿!!」(踊る!さんま御殿のパロディ)というコーナーのMCを務めた。イノキのネタは「プロレススーパースター列伝」から引用されている。
- ザッキー(山崎弘也) - 東北地方のローカル番組「ザッキーザック」のMCを務めるカントリー歌手。本番中にも関わらず、アシスタントの有田ミチコ(有田哲平)と内輪で盛り上がり、ゲストをぞんざいに扱う。「地方にありそうな番組」という有田の発想の元に生まれた。
[編集] 突然の番組終了
- 2005年9月3日放送分は1時間拡大版のスペシャルを放送した。しかしこの日放送された、1時間拡大スペシャル内の終わり際に、下衆ヤバ夫が『この番組は本日で最終回です』と最終回を告げた。他の出演者が『えっ!?』と驚いた表情で番組は終わった。
- この番組が終わった理由は未だ明らかになっていない、視聴率も以前の番組と比較すると改善され、好調だった時期での突然の番組終了だったが、放送終了後に発売されたDVDに収録されている、くりぃむしちゅーとアンタッチャブルのフリートークで、上田は、「汗のマークのコントのローション大量買い込み事件と、番組のメインを下衆ヤバ夫にしたこと等が番組を放送終了へ導いた。」と語った。アンタッチャブルは「それは上田さん、リアルだから言っちゃダメっスよ。」などと発言していた。
- コント番組には共通の問題である制作費の高さ(特に「汗のマーク」シリーズは上記の理由で破格の制作費がかかっていた)、そしてくりぃむしちゅーらの人気が上がり、スケジュールの確保が難しくなったことも原因として考えられる。
[編集] 備考
2008年3月3日フジテレビで放送されたニュースコント番組「KYニュース」において、赤井まむ史なるキャラが登場(演・山崎弘也)。その話し口調や奇妙なダンスは、下衆ヤバ夫を彷彿とさせていた。
[編集] DVD
- リチャードホールvol.1 (2005.05.18)
- リチャードホールvol.2 (2005.07.20)
- リチャードホールvol.3 (2005.09.21)
- リチャードホールvol.4 (2005.11.16)
- リチャードホールvol.4.5(2005.12.14)
- リチャードホールvol.5 (2006.01.18)
- リチャードホールvol.6 (2006.02.15)
- リチャードホールvol.7 (2006.03.15)
- リチャードホールvol.8 (2006.04.19)
- リチャードホールvol.9 (2006.05.17)
- リチャードホールvol.10 (2006.06.21)
- リチャードホール くりぃむしちゅーとアンタッチャブルが選ぶベストコント 純情編 (2006.07.14)
- リチャードホール くりぃむしちゅーとアンタッチャブルが選ぶベストコント 絶頂編 (2006.08.18)
- リチャードホール くりぃむしちゅーとアンタッチャブルが選ぶベストコント 哀愁編 (2006.09.20)
- リチャードホール くりぃむしちゅーとおぎやはぎと劇団ひとりが選ぶベストコント 赤裸々篇(2006.10.18)
- リチャードホール くりぃむしちゅーとおぎやはぎと劇団ひとりが選ぶベストコント 理不尽篇(2006.11.15)
- リチャードホール くりぃむしちゅーとおぎやはぎと劇団ひとりが選ぶベストコント 大往生篇(2006.12.20)
- リチャードホール 貴重な演目 らすとちょいす。(2007.03.21)
- リチャードホール ファン人気投票ランキング べすとちょいす。 ~カウントダウン50~ 上巻 (2007.05.16)
- リチャードホール ファン人気投票ランキング べすとちょいす。 ~カウントダウン50~ 下巻 (2007.06.20)
- リチャードホール 永久保存版 栗井ムネ男コレクション くりぃむしちゅー×アンタッチャブル(2007.08.17)
- リチャードホール 永久保存版 3年B組北八先生コレクション 劇団ひとり×中川家 (2007.09.19)
- リチャードホール 永久保存版 四MEN楚歌コレクション くりぃむしちゅー×おぎやはぎ(2007.10.17)
- リチャードホール 永久保存版 下衆ヤバ夫コレクション くりぃむしちゅー×アンタッチャブル(2007.11.21)
- リチャードホール 永久保存版 おどやんとてっちゃん一家コレクション くりぃむしちゅー×森三中(2007.12.19)
- リチャードホール 永久保存版 超大物写真家シャレ山紀信コレクション アンタッチャブル×おぎやはぎ(2007.01.16)
- リチャードホール 永久保存版 リチャードファミリーコレクション 其之壱(2007.02.20)
- リチャードホール 永久保存版 リチャードファミリーコレクション 其之弐(2007.03.19)
- リチャードホール 同窓会 桜の間(2008.04.25)
- リチャードホール 同窓会 桐の間(2008.05.30)
- リチャードホール 同窓会 紫陽花の間(2008.06.27)
- リチャードホール 同窓会 萩の間(2008.07.25)
[編集] 外部リンク
フジテレビ系 土曜23時台前半枠(2005年4月 - 2005年9月) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
グータン
※ここまで関西テレビ制作枠 |
リチャードホール
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