ラニエーリ・ダズブルゴ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ラニエーリ・ダズブルゴ（Ranieri d'Asburgo, Rainer Joseph Johann Michael Franz Hieronymus, arciduca d'Austria, 1783年9月30日ピサ - 1853年1月16日ボルツァーノ）は、ロンバルド＝ヴェネト王国の初代副王（総督）。オーストリア大公。サルデーニャ王（のちイタリア王）ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の義父、ウンベルト1世の祖父である。ドイツ語名ライナー・ヨーゼフ。
神聖ローマ皇帝レオポルト2世の息子。1820年5月28日プラハにて、後にサルデーニャ王となるカリニャーノ公カルロ・アルベルトの妹で従妹に当たるマリーア・エリザベッタ・ディ・サヴォーイア＝カリニャーノと結婚した。
ラニエーリは1818年から1848年までロンバルド＝ヴェネト王国の副王を務めた。彼の置かれた立場は僅かな行政責任と、ラニエーリと妻がミラノにおけるオーストリア宮廷の長と主張できるという許可であった。
ラニエーリは妻との間に5子をもうけた。
- マリーア・カロリーナ（Maria Carolina, 1821年 - 1844年）
- レオポルド（Leopoldo, 1823年6月6日 - 1898年5月24日）
- エルネスト（Ernesto, 1824年8月8日 - 1899年4月4日）
- ラニエーリ（Ranieri, 1827年1月11日 - 1913年1月27日）
- アデライデ（Adelaide, 1822年6月3日 - 1855年1月20日） マリーア・アデライデと改名し、1842年4月12日ストゥピニージにてヴィットーリオ・エマヌエーレ2世と結婚。
1848年1月18日、ウィーンから遠くなく、政府との通信にも便利なヴェローナへと移り、ミラノを離れた。ミラノとモンツァの宮殿はマクシミリアン大公が9月に到着するまで無人のまま放置された。1848年3月17日、ミラノの5日間の前夜にチロルへ移った。1853年、ボルツァーノで没した。
アデライデを除く彼の息子達も、ウィーンの皇帝廟に埋葬され、彼とその妻は別の場所に埋葬された。娘の一人アデライデ大公女により、ラニエーリはイタリア王家全員の先祖となった。
